質量パーセント濃度の問題では、溶解度と濃度の関係を理解することが重要です。特に「飽和水溶液」と書かれている場合は、溶ける限界まで物質が溶けている状態を利用して計算します。この記事では、80℃の食塩水のような問題を例に、質量パーセント濃度を求める手順を分かりやすく解説します。
質量パーセント濃度とは何か
質量パーセント濃度とは、溶液全体の質量のうち、溶けている物質(溶質)が何%含まれているかを表したものです。
計算式は次のようになります。
質量パーセント濃度(%)=溶質の質量 ÷ 溶液の質量 × 100
ここで注意するポイントは、「溶液の質量」は水だけの重さではなく、「溶質+水」の合計になるということです。
溶解度から飽和水溶液の量を考える
問題文に「80℃での食塩の水100gに対する溶解度は40g」とある場合、これは「80℃では水100gに食塩40gまで溶ける」という意味です。
つまり、飽和水溶液を作る場合は以下のようになります。
| 成分 | 質量 |
|---|---|
| 水 | 100g |
| 食塩 | 40g |
| 溶液全体 | 140g |
この時点で、食塩40gを含む140gの食塩水ができていることになります。
質量パーセント濃度を計算する
次に、質量パーセント濃度の公式に当てはめます。
質量パーセント濃度=40g ÷ 140g × 100
計算すると、
40 ÷ 140 × 100 = 約28.6%
となります。
この計算結果から分かるように、「水100gに食塩40gが溶ける」という条件の場合、質量パーセント濃度は約28.6%になります。
79%という答えになる場合の考え方
もし答えが79%になる場合は、問題文の読み取りや条件が異なっている可能性があります。質量パーセント濃度では、溶質と溶液全体の割合を求めるため、溶質の量が全体に占める割合が重要になります。
例えば、食塩40gに対して水が少ない条件なら、食塩の割合は高くなります。しかし、通常の「水100gに対する溶解度40g」という条件では、食塩40g、水100gなので28.6%になります。
問題集などで79%と書かれている場合は、数字の確認や問題文の写し間違いがないか確認するとよいでしょう。
質量パーセント濃度の問題で間違えやすいポイント
よくある間違いは、「水100gに食塩40gだから40%」と考えてしまうことです。しかし、質量パーセント濃度は水だけではなく、完成した溶液全体を基準にします。
例えば、水100gに砂糖20gを溶かした場合も、濃度は20%ではありません。砂糖20g÷(水100g+砂糖20g)×100で計算します。
このように、濃度計算では必ず「何を分母にするのか」を意識することが大切です。
まとめ
質量パーセント濃度は、「溶質の質量÷溶液の質量×100」で求めます。飽和水溶液の問題では、まず溶解度から溶質と水の量を整理することがポイントです。
「水100gに食塩40gが溶ける」という条件なら、溶液は140gになるため、濃度は40÷140×100で約28.6%になります。
計算問題では、数字だけを見るのではなく、「水の量」「溶質の量」「溶液全体の量」を整理してから公式に当てはめることで、正確に答えを求められるようになります。


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