英文読解では、文の構造を正確に把握するために、修飾関係を見抜く力が重要です。特に英文法の参考書で使われる「(M)」と「[M]」の表記は、どちらも修飾語を表すため混乱しやすいポイントです。
しかし、この2つは修飾する対象と働きが異なります。この記事では、「(M)」と「[M]」の違いや判断方法、実際の英文での見分け方を具体例を使って解説します。
「(M)」は名詞を説明する形容詞的な修飾
「(M)」は、主に形容詞の働きをするまとまりを表します。つまり、名詞を修飾したり、主語や目的語の説明(補語)になったりする役割があります。
簡単に言うと、「どんなものなのか」を説明する部分が「(M)」です。名詞に対して「どのような?」と質問して答えになる場合は、形容詞的な修飾である可能性が高くなります。
例えば、I bought a book written by a famous author.という英文では、「written by a famous author」が「a book」を説明しています。
この場合、「どんな本なのか?」を説明しているため、a book(written by a famous author)という形で「(M)」として考えることができます。
「[M]」は動詞や形容詞などを説明する副詞的な修飾
一方、「[M]」は副詞の働きをするまとまりを表します。動詞、形容詞、副詞、文全体などを修飾します。
判断するときは、「どのように?」「いつ?」「どこで?」「なぜ?」という情報を補っているかを見ると分かりやすくなります。
例えば、He studies English in the library.という英文では、「in the library」が「studies」という動作を説明しています。
「どこで勉強するのか?」を説明しているため、「studies[in the library]」となり、副詞的な修飾である「[M]」になります。
(M)と[M]を見分ける基本的な考え方
2つを区別するときは、修飾されている対象を見ることが最も重要です。
| 種類 | 働き | 修飾するもの | 判断ポイント |
|---|---|---|---|
| (M) | 形容詞的 | 名詞・補語 | 「どんな名詞?」を説明する |
| [M] | 副詞的 | 動詞・形容詞・副詞・文 | 「どのように?いつ?なぜ?」を説明する |
例えば、The girl singing a song is my sister.の場合、「singing a song」は「girl」を説明しています。
「歌を歌っている女の子」という意味なので、名詞である「girl」を修飾する「(M)」になります。
一方で、The girl is singing a song beautifully.の場合、「beautifully」は「singing」という動作を説明しています。
この場合は動詞を修飾しているため、「[M]」の働きになります。
長い修飾部分でも中心となる言葉を見る
英文では修飾部分が長くなることが多いため、単純に前後の位置だけで判断すると間違いやすくなります。
大切なのは、長いカタマリの中心が何を説明しているかを見ることです。
例えば、The man standing near the door with a black coat is my father.では、「standing near the door with a black coat」という長い部分があります。
しかし、この部分全体は「The man」を説明しています。「どんな男性なのか」を表しているため、名詞を修飾する「(M)」として考えます。
英文読解では記号より修飾関係を意識する
「(M)」や「[M]」の記号は、英文の構造を整理するための補助的なものです。記号そのものを暗記するより、何を説明しているかを理解することが大切です。
英文を読む際には、まず主語・動詞を確認し、その後に修飾部分がどこにかかっているのかを確認すると、複雑な英文でも構造を把握しやすくなります。
例えば長文問題で迷った場合も、「このカタマリは名詞を説明しているのか、それとも動作や状態を説明しているのか」と考えることで判断しやすくなります。
まとめ|(M)は名詞を説明、[M]は動作や状態を説明
英文読解で使われる「(M)」と「[M]」の違いは、修飾する対象にあります。
「(M)」は形容詞的な働きをして名詞を説明し、「[M]」は副詞的な働きをして動詞や形容詞、文全体を説明します。
見分けるポイントは、「何を説明しているカタマリなのか」を考えることです。この考え方を身につけると、長い英文でも文構造を正確につかめるようになります。


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