夏になると聞こえるクマゼミの大きな鳴き声ですが、「朝しか鳴かないはずなのに昼過ぎからずっと鳴いている」「同じ場所で何時間も鳴き続けている」と不思議に感じることがあります。実はクマゼミの鳴く時間にはある程度の傾向がありますが、条件によっては午後でも長時間鳴くことがあります。この記事では、クマゼミが昼過ぎから鳴き続ける理由や、鳴き声の特徴について詳しく解説します。
クマゼミは本当に朝しか鳴かないのか
クマゼミは一般的に、早朝から午前中にかけて活発に鳴くことで知られています。特に日の出後から気温が上がる時間帯は、オスがメスを呼ぶために大きな声で鳴きます。
しかし、「朝しか鳴かない」というのは絶対的な決まりではありません。気温や天候、周囲の環境によっては昼間や午後でも鳴くことがあります。
例えば、午前中に十分なエネルギーを蓄えた個体や、まだ繁殖相手を探しているオスは、午後になっても鳴き続ける場合があります。
昼過ぎでもクマゼミが鳴く主な理由
クマゼミが午後まで鳴いている理由として最も大きいのは、繁殖活動のためです。セミの鳴き声は、主にオスがメスに自分の存在を知らせるために発しています。
そのため、近くにメスが少ない場合や、まだ交尾相手を見つけられていない場合は、長時間鳴き続けることがあります。
特に住宅地では、木が多い公園や庭、街路樹などに複数のクマゼミが集まりやすく、競争するように鳴くこともあります。
「ジー」という連続した鳴き声になる原因
クマゼミの鳴き声は、一般的な「シャアシャア」という音だけではなく、「ジー」という低く長い音に聞こえることがあります。これは鳴き方の種類や個体差によるものです。
セミは腹部にある発音器官を使って音を出します。クマゼミは体が大きく、非常に強い音を出せるため、近くにいると機械音のような連続音として聞こえることがあります。
例えば、木の高い場所に止まったクマゼミが周囲を気にせず鳴いている場合、同じ場所から何十分、何時間も音が続いているように感じることがあります。
長時間鳴き続けるクマゼミに考えられる状態
家の前で昼過ぎからずっと鳴いている場合、そのクマゼミは体調不良というより、活発に活動している可能性が高いです。
特に晴天で気温が高い日、風が弱い日、周囲に他のセミがいる環境では、オスが縄張りを主張したりメスを呼んだりするため、長時間鳴くことがあります。
また、クマゼミは一度気に入った場所を見つけると、同じ木や枝に長時間とどまることがあります。そのため、家の前の木が鳴き場所として適している可能性もあります。
近年クマゼミの鳴く時間が変化している理由
近年では、都市部の環境変化によってセミの活動時間にも変化が見られることがあります。気温の上昇やヒートアイランド現象により、セミが活動できる時間帯が広がる場合があります。
昔は朝の涼しい時間帯に活動する印象が強かったクマゼミですが、地域によっては午後でも十分活動できる気温になっています。
例えば、日陰が多く水分のある木の周辺では、午後でも体力を維持しやすく、長く鳴き続けることがあります。
まとめ|昼過ぎまで鳴くクマゼミは珍しい現象ではない
クマゼミは朝によく鳴くセミですが、午後に鳴くこともあり、特に繁殖期のオスは長時間鳴き続ける場合があります。
「ジー」という音が休みなく聞こえる場合でも、異常というより、メスを探したり縄張りを示したりする通常の行動である可能性が高いです。
気温や天候、周囲の環境によってセミの行動は変化します。家の前で昼過ぎから鳴き続けるクマゼミも、夏の自然な営みの一つと言えるでしょう。


コメント