英語長文を読む際、関係代名詞whoが出てくると「制限用法なのか非制限用法なのか」「日本語にするときはどのように訳すべきか」と迷うことがあります。特に非制限用法のwhoは、後ろから修飾するように訳すべきか、それとも前から情報を付け足すように訳すべきかで悩む人が多い部分です。この記事では、非制限用法のwhoの基本的な考え方と、自然な訳し方について解説します。
例文のwhoはなぜ非制限用法なのか
対象となる英文は以下のような構造になっています。
I suspect most of us would not survive were it not for the cooperative endeavors of our fellow humans, who ensure that we have food, clothing, housing, and ways of preventing or curing disease.
この文のwhoの前には「our fellow humans(私たちの同胞である人々)」という名詞があります。そして、その後ろにコンマ(,)が置かれているため、who以下は非制限用法の関係代名詞になります。
非制限用法は、先行詞を限定するための情報ではなく、「ちなみに〜である」「そしてその人たちは〜する」という補足説明を加える働きをします。
制限用法と非制限用法の違い
制限用法の場合、関係詞以下の内容がないと、どの人を指しているのか分からなくなります。
例えば、The students who study hard will pass the exam.という文では、「一生懸命勉強する学生」という条件によって、どの学生なのかを限定しています。
一方で、非制限用法では、すでに対象が決まっているものについて追加情報を述べます。
例えば、My father, who lives in Tokyo, likes music.の場合、「東京に住んでいる父」という意味で父を限定しているのではありません。父はすでに誰なのか分かっていて、「ちなみに東京に住んでいる」という補足をしています。
今回のwhoを「〜を確実にする同胞」と訳してもよいのか
質問のように、who ensure that we have food…を「食料や衣服などを持てることを確実にする同胞」と後ろから訳すこと自体は、日本語として大きく不自然ではありません。
ただし、文構造を正確に理解するなら、「私たちの同胞であり、私たちが食料や衣服、住居を得られるようにしてくれている人々」のように訳すほうが、非制限用法のニュアンスを表しやすいです。
つまり、who以下は「同胞とはどんな人々なのか」を限定しているのではなく、「その同胞たちは具体的に何をしてくれているのか」を説明しています。
英文解釈では非制限用法をどのように処理すればよいか
英文読解では、非制限用法の関係詞を見たら、まずコンマの前までで文の骨格を確認することが重要です。
今回の場合、文の中心は「私たちの同胞の協力的な努力がなければ、私たちの多くは生き残れないだろう」という部分です。
その後に「その同胞たちは、食料や衣服、住居を確保し、病気を予防したり治療したりする方法を与えてくれている」という追加説明が続いています。
このように、非制限用法は日本語訳では必ずしも一語一句「前から訳す」必要はありません。しかし、意味としては補足説明であることを意識すると、英文の構造を間違えにくくなります。
英語長文で関係代名詞を読むときのポイント
関係代名詞を読むときは、まずコンマの有無を確認することが大切です。
コンマがない場合は、先行詞を限定している可能性が高く、コンマがある場合は補足説明である可能性が高くなります。
ただし、実際の翻訳では日本語の自然さも重要です。そのため、非制限用法だから必ず前から訳さなければならないというわけではありません。
例えば今回の文章でも、「私たちに食料や衣服などを確実に与えてくれる同胞」という訳にしても、内容を理解していれば大きな問題にはなりません。ただし、英文構造を分析する段階では「同胞についての追加説明」と考えるほうが正確です。
まとめ|非制限用法のwhoは補足説明として理解することが大切
非制限用法の関係代名詞whoは、先行詞を限定するものではなく、すでに分かっている人物や物について追加情報を与える表現です。
今回の英文では、who以下は「同胞とは何者か」を限定しているのではなく、「その同胞たちが私たちの生活を支えるために何をしているか」を説明しています。
日本語訳では自然さを優先して後ろから訳すこともありますが、英文解釈では非制限用法の本来の役割を理解して読むことが、長文読解力の向上につながります。


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