しいたけ1個とビオフェルミン100錠の菌数を比較|どちらに多くの菌が含まれるのか

農学、バイオテクノロジー

食品や整腸剤に含まれる「菌」は、同じ菌でも種類や存在する場所によって数え方が異なります。例えば、しいたけのような食品に含まれる菌と、ビオフェルミンのような乳酸菌製剤に含まれる菌では、目的や含有量の考え方が大きく違います。この記事では、しいたけ1個とビオフェルミン100錠ではどちらのほうが菌数が多いのか、菌の種類や数え方を含めて解説します。

まず知っておきたい「菌数」の意味

菌数を比較するときには、何の菌を数えているのかを確認する必要があります。食品に存在する微生物と、整腸剤に含まれる有用菌では、そもそもの目的が異なります。

ビオフェルミンなどの整腸剤では、製品に含まれる乳酸菌やビフィズス菌などの数が管理され、「1錠あたり何億個」という形で表示されます。

一方、しいたけの場合、一般的に食用として販売されている状態では、菌そのものを摂取することを目的としていません。しいたけはキノコであり、菌類の一種ですが、食べている部分は菌糸が集まって作られた子実体です。

しいたけは菌類だが、食べている部分に菌が大量にいるわけではない

しいたけは分類上、菌類(真菌)に属します。そのため「しいたけ1個には菌がたくさんいる」と考えがちですが、実際には乳酸菌飲料や整腸剤のように生きた菌を大量に摂取する食品ではありません。

しいたけの本体は、菌糸が成長して作った構造物です。植物で例えるなら、木そのものではなく、菌が作った成長部分を食べているようなものです。

つまり、しいたけ1個の中に存在する菌糸の量を「菌数」として数えることはできますが、ビオフェルミンのように「生きた菌が何個含まれているか」という意味で単純比較することは難しいです。

ビオフェルミン100錠に含まれる菌数

整腸剤では、有効成分となる菌の量が明確に管理されています。例えば乳酸菌製剤の場合、1錠あたり数千万個から数億個単位の菌が含まれている製品があります。

仮に1錠あたり1億個の乳酸菌が含まれているとすると、100錠では100億個(1×10¹⁰個)の菌になります。

このように、整腸剤は「菌を数として摂取する」ことを目的に作られているため、含まれる菌数は非常に多くなります。

菌数だけで比較するとビオフェルミンが有利になる理由

菌の数だけを比較するなら、ビオフェルミン100錠のほうが圧倒的に多いと考えられます。

理由は、ビオフェルミンは生きた乳酸菌などを大量に含ませるために作られた製品であり、1回分の服用量でも多くの菌を届ける設計になっているからです。

一方、しいたけは菌類ですが、食べる目的は菌を摂取することではなく、食物繊維、うま味成分、ビタミン類などの栄養を摂取することです。

「菌が多い」と「体に良い」は同じではない

菌数が多い食品が必ず健康に良いとは限りません。重要なのは、どの菌が含まれているか、そして体内でどのような働きをするかです。

例えば、乳酸菌は腸内環境に関係する菌として研究されていますが、しいたけに含まれる成分には食物繊維やβグルカンなど、別の健康面で注目される成分があります。

そのため、しいたけとビオフェルミンは「菌数の多さ」で競うものではなく、それぞれ異なる役割を持つ食品・製品として考えることが大切です。

まとめ|菌数だけならビオフェルミン100錠のほうが多い

しいたけ1個も菌類からできた食品ですが、食用部分に含まれる菌をビオフェルミンのような整腸剤の菌数と同じ基準で比較することはできません。

生きた菌の数という意味で見ると、菌数が管理されているビオフェルミン100錠のほうがはるかに多いと考えられます。

ただし、しいたけには菌そのものとは別に、食物繊維や健康維持に役立つ成分が含まれているため、菌数だけでは食品の価値を判断できないという点も覚えておくとよいでしょう。

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