名目経済成長率・実質経済成長率・GDPデフレーターの計算方法をドーナッツとグッズの例で解説

数学

名目経済成長率、実質経済成長率、GDPデフレーターは、経済学の基本的な指標ですが、数字だけを見ると違いが分かりにくいことがあります。この記事では、ドーナッツとちいかわグッズだけが商品として存在する仮想的な経済を例にして、それぞれの計算方法と意味をわかりやすく解説します。

まず基準年と比較年の商品価値を確認する

経済成長率を計算する場合、最初に基準となる年と比較する年の商品価格・数量を整理します。

今回の例では、2024年を基準年、2025年を比較年とします。

商品 2024年(基準年) 2025年(比較年)
ドーナッツ 100円×30個 400円×10個
ちいかわグッズ 100円×20個 80円×25個

まず、それぞれの年の名目GDPと実質GDPを求めることで、経済規模の変化を分析できます。

名目GDPと名目経済成長率の計算方法

名目GDPとは、その年の実際の価格で計算したGDPです。つまり、2025年なら2025年の価格を使って計算します。

2024年の名目GDPは、ドーナッツとちいかわグッズの合計金額です。

2024年名目GDP=100円×30個+100円×20個=3000円+2000円=5000円

2025年名目GDPは以下のようになります。

2025年名目GDP=400円×10個+80円×25個=4000円+2000円=6000円

名目経済成長率の計算式は以下です。

名目経済成長率=(2025年名目GDP−2024年名目GDP)÷2024年名目GDP×100

したがって、

(6000円−5000円)÷5000円×100=20%

つまり、2025年の名目経済成長率は20%になります。

実質GDPと実質経済成長率の計算方法

実質GDPとは、物価の変化を取り除いて、生産量の変化だけを見るためのGDPです。比較年である2025年の数量を、基準年である2024年の価格で評価します。

2025年の実質GDPは、2024年の価格を使って計算します。

2025年実質GDP=100円×10個+100円×25個=1000円+2500円=3500円

2024年の実質GDPは基準年なので、名目GDPと同じ5000円です。

実質経済成長率の計算式は以下です。

実質経済成長率=(2025年実質GDP−2024年実質GDP)÷2024年実質GDP×100

計算すると、

(3500円−5000円)÷5000円×100=−30%

したがって、2025年の実質経済成長率は−30%になります。

GDPデフレーターの計算方法

GDPデフレーターとは、GDPの価格変化を示す指標です。名目GDPと実質GDPの差から、物価がどれだけ変化したかを確認できます。

GDPデフレーターの計算式は以下です。

GDPデフレーター=名目GDP÷実質GDP×100

2025年の場合、

GDPデフレーター=6000円÷3500円×100

=171.4

したがって、2025年のGDPデフレーターは約171.4になります。

これは基準年である2024年を100とした場合、物価水準が約71.4%上昇したことを意味します。

なぜ名目成長率と実質成長率が大きく違うのか

今回の例では、名目経済成長率は20%でしたが、実質経済成長率は−30%になりました。この大きな違いは、商品の価格変化が影響しているためです。

特にドーナッツは100円から400円へ大きく値上がりしました。販売数量は30個から10個へ減っていますが、価格が大きく上昇したため、名目GDPは増加しています。

つまり、名目GDPだけを見ると経済が成長したように見えても、実際の生産量を見ると縮小している場合があります。そのため、実際の経済状況を見るには実質GDPも確認する必要があります。

まとめ|3つの指標は価格と数量の変化を分けて考える

名目経済成長率は、その年の価格で計算したGDPの変化を見る指標です。今回の例では6000円と5000円を比較し、20%の成長となりました。

実質経済成長率は、価格変化を除いて数量の変化を見る指標です。2025年は生産量が減少したため、−30%となりました。

GDPデフレーターは、名目GDPと実質GDPの差から物価変化を見る指標です。計算では約171.4となり、価格上昇の影響が大きかったことが分かります。

このように、経済指標を計算するときは「価格が変化したのか」「商品の量が変化したのか」を分けて考えることが重要です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました