M20の外径ねじを汎用旋盤で加工する場合、ねじ切り前の材料径をどの程度に設定するかは仕上がりを左右する重要なポイントです。特に外径ねじでは、加工前の下径寸法や切り込み量を適切に管理する必要があります。この記事では、M20ねじを旋盤加工する際の基本的な寸法の考え方や注意点について解説します。
M20外径ねじの加工前寸法の基本
M20とは、ねじの呼び径が20mmのメートルねじを意味します。一般的なM20並目ねじの場合、外径はおおよそ20mmになるように加工します。
外径ねじを旋盤で加工する場合、最初から外径20mmぴったりに削るのではなく、ねじ山を形成するための余裕を考えて加工します。通常は素材の外径を少し小さめに仕上げてからねじ切りを行います。
質問にある19.8mm程度という寸法は、加工条件やねじの種類によっては使用されることがありますが、すべてのM20ねじで必ず適切というわけではありません。
M20並目ねじの下径寸法の考え方
M20の並目ねじ(M20×2.5)の場合、ねじ山の高さを考慮して下径を設定します。外径ねじでは、ねじ切り後にねじ山の頂部が形成されるため、加工前の外径は呼び径よりわずかに小さくすることがあります。
一般的な現場加工では、外径を19.8mm前後にしてからねじ切りを行う場合があります。ただし、これは加工する材質、使用するバイト、測定方法、要求されるねじ精度によって変わります。
例えば、締結用の一般的なボルトや軸ねじであれば多少の余裕を持たせることがありますが、精密部品では規格寸法に合わせた管理が必要になります。
ねじ切り前に外径を小さくする理由
外径ねじの加工では、ねじ山の頂点部分を少し削り落とした状態で仕上げることがあります。これは、ねじゲージとの適合や、ねじ込み時の抵抗を調整するためです。
もし加工前の外径を20.0mm以上にしてしまうと、ねじ山の頂部が高くなりすぎて、ナットが入りにくくなったり、規格外のねじになったりする可能性があります。
そのため、旋盤加工では「ねじの呼び径=加工前の外径」ではなく、仕上がり寸法を考えて下準備を行うことが重要です。
汎用旋盤でM20ねじを切る時の注意点
汎用旋盤でねじ切りをする場合は、外径寸法だけでなく、ピッチ設定や刃物の高さ、切削条件も重要になります。
M20×2.5の並目ねじであれば、旋盤の送りを2.5mmピッチに設定し、ねじ切りバイトを正確に合わせる必要があります。また、切り込みは一度に大きく取らず、数回に分けて加工するのが一般的です。
加工例として、19.8mm程度に外径を整えた後、ねじ切りを行い、最後にナットやねじゲージで確認しながら調整する方法があります。
ねじ加工では測定による確認が重要
ねじ加工では、図面や規格だけでなく、実際の組み合わせ相手との確認も大切です。同じM20でも、用途によって必要な精度や締まり具合が異なります。
一般的な機械部品であればナットとの組み合わせで確認できますが、精密加工では外径マイクロメータやねじゲージなどを使用して管理します。
特に汎用旋盤では、切削条件や刃物の状態によって仕上がり寸法が変化するため、最後の確認作業を省かないことが重要です。
まとめ|M20外径ねじの下径は加工条件に合わせて決める
M20外径ねじを汎用旋盤で加工する場合、ねじ切り前の外径を19.8mm程度にする方法は一般的な加工例の一つです。しかし、最適な寸法はねじの種類、精度、材質、用途によって変わります。
大切なのは、呼び径だけで判断せず、ねじ規格や仕上がり寸法を考慮して加工することです。加工後は必ずナットやゲージなどで確認し、目的に合ったねじ精度を確保しましょう。


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