建築図面を作成する際、カーテンウォールの表現方法は一般的な壁とは異なるため、特に初めて平面図を書く学生にとって迷いやすい部分です。カーテンウォールは構造壁ではなく、建物の外周を覆う非構造の外装システムであるため、図面ではガラスやサッシ、支持部材などの特徴を理解して表現する必要があります。この記事では、1/50の平面図でカーテンウォールをどのように描けばよいのか、基本的な考え方や具体的な表現方法を解説します。
カーテンウォールとは何かを理解して図面表現につなげる
カーテンウォールとは、建物の荷重を支える柱や梁とは別に取り付けられる外壁システムのことです。一般的な鉄筋コンクリート造の壁のように建物を支える役割はなく、主に風雨を防ぐ、断熱する、外観を形成するといった役割を持っています。
代表的なものには、ガラスを多用したガラスカーテンウォールや、アルミパネルなどを組み合わせたメタルカーテンウォールがあります。オフィスビルや商業施設などで多く採用されています。
平面図を書く場合は、「壁」として太い線で塗りつぶすのではなく、外装のラインやサッシ割り、ガラス面の位置を意識して表現することが重要です。
1/50の平面図でカーテンウォールを書く基本方法
1/50の平面図では、実際の建築部材をある程度細かく表現できます。そのため、カーテンウォールの場合は単純な一本線ではなく、外装の厚みや枠の位置を表すことが一般的です。
基本的な描き方としては、以下のような要素を表現します。
- カーテンウォールの外側ライン
- アルミサッシなどのフレーム位置
- ガラス面の位置
- 柱との取り合い部分
- 開口部や出入口の位置
例えば、ガラスカーテンウォールの場合は、外周部に細い二重線を描き、その間をガラス面として表現します。さらに必要に応じて柱位置やサッシの割付線を加えることで、カーテンウォールであることが読み取れる図面になります。
平面図での具体的な表現例
例えば、オフィスビルの外周が全面ガラスカーテンウォールになっている場合、平面図では柱と柱の間にガラス面が連続していることが分かるように描きます。
柱が外周側にある場合は、柱の線とカーテンウォールのラインを分けて表現します。柱は構造体なので太めの線、カーテンウォールは外装ラインとして細めの線で描くと、構造と外装の違いが明確になります。
また、1/50ではサッシ割りまで表現することもあります。例えば幅1.2m程度のガラスパネルが連続する場合、そのパネルの境界を細い線で示すことで、実際のカーテンウォールの構成を伝えられます。
カーテンウォールを描くときによくある間違い
カーテンウォールを普通の壁と同じように太い線で描いてしまうケースがあります。しかし、カーテンウォールは構造壁ではないため、壁厚を強調するような表現は適していません。
また、ガラス部分だけを透明なものとして表現しようとして、平面図上で何も描かない場合もあります。しかし、図面では「存在する部材」を示す必要があるため、外周ラインやフレーム位置などを適切に記載します。
設計課題などでは、図面を見る人がカーテンウォールだと判断できることが重要です。細かな表現方法は学校や担当教員によって指定が異なる場合がありますが、基本的な考え方は共通しています。
カーテンウォールの種類による描き分け
カーテンウォールにはいくつか種類があり、種類によって平面図での見え方も少し変わります。
| 種類 | 特徴 | 平面図での表現 |
|---|---|---|
| ガラスカーテンウォール | ガラス面が連続する外装 | 二重線とフレーム割付で表現 |
| パネルカーテンウォール | 金属や石材パネルを使用 | パネル目地や外装ラインを表現 |
| ユニットカーテンウォール | 工場製作したユニットを取り付ける方式 | ユニットの分割線を意識 |
大学の設計課題では、どの種類のカーテンウォールを想定しているかによって必要な表現レベルが変わります。そのため、まず自分が設計している建物の外装システムを確認することが大切です。
まとめ:1/50平面図では外装システムとしてカーテンウォールを表現する
カーテンウォールを1/50の平面図で描く場合は、一般的な壁として扱うのではなく、ガラスやサッシ、フレームによる外装システムとして表現することがポイントです。
基本的には外周ラインを示し、必要に応じてガラス面やサッシ割り、柱との関係を描き加えることで、図面を見る人にカーテンウォールであることが伝わります。
建築図面では正解となる線の太さや細かさが学校や設計条件によって変わることもありますが、重要なのは構造体と外装材の違いを理解し、その違いが読み取れる図面にすることです。


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