高校生物の二遺伝子交雑では、F1世代の遺伝子型の決まり方が理解しづらいポイントの一つです。特に「なぜF1がAABBではなくAaBbになるのか」は頻出の疑問です。本記事では、遺伝の基本原理に基づいてその理由を整理して解説します。
問題の前提:親世代(P)の遺伝子型
今回の条件では、親世代は「丸形緑色」と「しわ形黄色」のエンドウ豆です。
形質をA(丸)・a(しわ)、色をB(黄)・b(緑)とすると、それぞれ純系であると考えます。
つまり親はそれぞれ「AABB」ではなく「AAbb」と「aaBB」のような組み合わせになります。
F1がAaBbになる遺伝の仕組み
F1は親からそれぞれ1つずつ対立遺伝子を受け取って成立します。
例えばAAbbの親からはAとb、aaBBの親からはaとBが渡されます。
その結果、F1は必ずAaBbというヘテロ接合体になります。
なぜAABBにはならないのか
AABBになるためには、両親ともにAとBの優性遺伝子を両方持っている必要があります。
しかし今回の親世代はそれぞれ異なる形質を持つ純系同士なので、同じ組み合わせの配偶子は作れません。
そのためF1がAABBになることは遺伝の仕組み上あり得ません。
メンデル遺伝の基本ルール
メンデルの法則では、対立遺伝子は分離して配偶子に1つずつ入ります。
さらに異なる形質の遺伝子は独立して分配されるため、組み合わせが多様になります。
この2つの法則が、F1がAaBbになる理由の基礎です。
二遺伝子交雑の理解のコツ
混乱しやすい場合は、まず「親がどの遺伝子を持っているか」を正確に整理することが重要です。
その上で、配偶子の組み合わせを一つずつ書き出すと誤解が減ります。
図を書いて整理することが最も効果的な学習方法です。
まとめ
F1がAaBbになる理由は、親がそれぞれ異なる純系であり、1つずつ遺伝子を受け取るためです。
AABBになるためには両親が同じ遺伝子を持つ必要があり、今回のケースでは成立しません。
遺伝の基本である「分離の法則」と「独立の法則」を理解することが重要です。


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