テスター(デジタルマルチメータ)で電池の電圧を測定するとき、「実際の回路はどうなっているのか」「電池の内部抵抗やテスターの内部抵抗はどのように関係するのか」と疑問に感じることがあります。本記事では、電圧測定時の等価回路を中心に、内部抵抗を含めた正しい理解を整理します。
電池電圧測定の基本的な考え方
テスターで電池の電圧を測るとき、電池とテスターは単純に接続された状態になります。
このとき、電池は「起電力」と「内部抵抗」を持つ電源として扱われます。
テスターは電圧を測るため、非常に大きな入力抵抗を持つ測定器としてモデル化されます。
電池の等価回路(起電力+内部抵抗)
電池は理想的には一定の電圧を出しますが、実際には内部抵抗 r を持っています。
そのため等価回路は「理想電圧源 E」と「内部抵抗 r の直列回路」として表されます。
電流が流れると内部抵抗によって電圧降下が生じ、端子電圧はわずかに低下します。
テスターの内部抵抗の役割
テスター(電圧計)は理想的には無限大の抵抗を持つと考えられます。
実際には数MΩ〜10MΩ程度の入力抵抗を持ち、ほとんど電流を流さずに測定します。
そのため電池に対してほぼ負荷をかけない測定が可能になります。
測定時の等価回路
電圧測定時の回路は「電池(Eとr)」と「テスターの内部抵抗 Rv」が接続された形になります。
テスターの抵抗が非常に大きいため、回路電流はほぼゼロに近くなります。
その結果、テスターが表示する電圧はほぼ電池の起電力に近い値になります。
内部抵抗による誤差が出る場合
電池の内部抵抗が大きい場合や、電池が消耗している場合には電圧降下が顕著になります。
また、テスターの入力抵抗が低い場合(特殊な測定器など)では負荷効果により電圧が下がって見えることがあります。
そのため高精度測定では入力抵抗の確認が重要になります。
まとめ
電池は起電力と内部抵抗の直列回路として扱われ、テスターは非常に大きな入力抵抗を持つ電圧計として動作します。
そのため通常の測定では電流はほぼ流れず、電池の電圧をほぼそのまま測定できます。
内部抵抗の影響は理論的には存在しますが、実用上はほとんど無視できる場合が多いです。


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