HADで尺度得点(合計・平均)を出す方法|項目平均から全体スコアまでの正しい設定手順

心理学

心理学統計でHADを使っていると、「項目ごとの平均は出せるのに尺度得点(合計・平均)が出せない」という場面によく直面します。本記事では、HADで尺度得点を正しく算出するための基本的な考え方と設定方法を整理します。

尺度得点とは何か(まず前提の整理)

尺度得点とは、複数の設問(項目)をまとめて1つの構成概念として扱うための総合スコアです。

例えば「ストレス尺度」であれば、複数の質問項目の合計や平均を取って1つの得点にまとめます。

項目ごとの平均値とは異なり、「尺度全体の傾向」を見るための値になります。

HADで尺度得点がそのまま出ない理由

HADは基本的に「列(変数)単位」で処理を行うため、初期状態では項目ごとの統計量が出力されます。

そのため、何も設定しないと「合成スコア(尺度得点)」は自動では作成されません。

尺度得点はユーザーが「新しい変数として作成する必要がある」点が重要です。

尺度得点の作り方(HADでの基本手順)

尺度得点を作るには、項目をまとめて新しい変数を作成します。

HADでは「変数変換」または「得点計算」機能を使い、該当項目を選択して平均または合計を指定します。

例えばQ1〜Q5が尺度なら「Q1+Q2+Q3+Q4+Q5」または「平均(Q1〜Q5)」の形で新変数を作成します。

使用変数とボタン操作の考え方

使用変数には「尺度を構成するすべての項目」を指定します。

ボタンとしては「変数計算」「新しい変数作成」「合成変数」などの機能を使用します。

もし平均を出したい場合は「SUMではなくMEAN(平均)」を選ぶのが一般的です。

結果表への反映方法

作成した尺度得点は、通常の変数と同様にデータセットに追加されます。

そのため、その変数を指定して平均値やSDを再度出力すれば、尺度全体の統計量が得られます。

項目ごとの表とは別に「尺度得点専用の列」を使うことがポイントです。

まとめ

HADでは尺度得点は自動で出るのではなく、項目をまとめて新しい変数として作成する必要があります。

そのうえで平均や合計を指定することで、尺度としての統計値を正しく算出できます。

項目単位の分析と尺度単位の分析を分けて考えることが重要です。

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