低圧幹線CVTケーブルの絶縁抵抗測定で、新品にもかかわらず20MΩ程度しか出ない場合、不良や劣化を疑う前に施工環境や測定条件を整理する必要があります。本記事では、接地や雨天施工、盤内銅バーの測定結果の意味について体系的に解説します。
絶縁抵抗値の基本的な考え方
絶縁抵抗値とは、導体と大地(接地)間にどれだけ電流が流れにくいかを示す指標です。
高いほど良好ですが、数値はケーブル長・環境湿度・接続機器の影響を強く受けるため、単純に新品=無限大とはなりません。
新品ケーブルでも20MΩ程度になる理由
CVT250sqのような太物ケーブルでは、長さがあるほど微小な漏れ電流が積算され、絶縁抵抗値は低く見えます。
さらに被覆材の吸湿や外気湿度の影響により、施工直後でも数十MΩ程度に落ちることは珍しくありません。
雨天施工の影響について
雨天時の入線作業では、端末部やシース表面に微量の水分が付着し、表面リークが発生しやすくなります。
この状態では内部絶縁が正常でも測定値が低下するため、乾燥後に再測定すると値が改善することがあります。
キュービクル銅バーが0MΩになる理由
銅バーは接地系統に接続されているため、測定すると0MΩ(導通状態)になるのが正常です。
これは故障ではなく、保護接地(PE)として意図的に大地と等電位にされているためです。
ケーブル傷や経年劣化の可能性
新品ケーブルであれば、通常は施工不良や外傷の可能性を優先的に確認します。
ただし20MΩ程度であれば、即座に異常と判断するよりも施工環境・湿度・測定条件を再確認することが重要です。
正しい絶縁測定のポイント
測定前にはケーブル端末の清掃・乾燥を行い、他機器から完全に切り離した状態で測定する必要があります。
また高湿度環境では値が低下しやすいため、基準値との比較だけでなく環境条件も考慮することが重要です。
まとめ
絶縁抵抗値20MΩは状況によっては正常範囲に入る場合があり、即座に異常とは限りません。
雨天施工や湿度、ケーブル長、接地構造など複数要因が影響するため、総合的に判断することが重要です。


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