『恐縮ながら今回製品の返品返金ご対応など承るものになります』は正しい日本語?意味の解釈とビジネスメールの問題点を解説

日本語

ネット通販やカスタマーサポートとのメールのやり取りで、『日本語として意味が分かりにくい』『結局どういう対応なのか判断できない』と感じる文章に出会うことがあります。特に敬語を多用した文章では、本来伝えたい内容が曖昧になるケースも少なくありません。この記事では、『恐縮ながら今回製品の返品返金ご対応など承るものになります』という表現を例に、日本語としての問題点や受け取り方について解説します。

文章を文法的に見ると不自然な部分がある

『恐縮ながら今回製品の返品返金ご対応など承るものになります』という文章は、一般的なビジネス日本語としては不自然な表現です。

特に次の部分に違和感があります。

  • 『ご対応など承る』の主語や目的語の関係が曖昧
  • 『承る』と『ものになります』の組み合わせが不自然
  • 『など』が何を指しているのか不明確

そのため、読んだ人によって解釈が分かれる可能性があります。

『承る』の本来の意味とは

『承る』は『引き受ける』『受け賜る』という意味の謙譲語です。

例えば、『返品対応を承ります』『返金手続きを承りました』であれば自然な表現です。

しかし今回の文章では、『返品返金ご対応など承るものになります』となっており、何を承るのかが明確ではありません。

多くの人は返品・返金を受け付ける意味に受け取る

日本語としては不完全ですが、文脈が『初期不良品についての問い合わせ』であれば、多くの人は『返品・返金対応を受け付けます』という意味だと解釈するでしょう。

実際にカスタマーサポートでは、文法的に正しくなくても『返品返金対応を承ります』という趣旨で書いているケースがあります。

表現 受け取りやすさ
返品返金対応を承ります 明確
返品返金対応が可能です 明確
返品返金ご対応など承るものになります 曖昧

曖昧な敬語が生まれる理由

近年の接客業や通販業界では、『丁寧に見せたい』という意識から敬語を重ねすぎるケースがあります。

その結果、本来なら『返品返金を承ります』と一文で済む内容が、『ご対応』『承る』『ものになります』などが重なり、かえって意味が伝わりにくくなってしまいます。

これはいわゆる『過剰敬語』や『マニュアル敬語』と呼ばれる現象の一種です。

本当に返品・返金が確定したか確認する方法

文章が曖昧な場合は、推測で判断せず確認することが大切です。

例えば、『返品および返金対応が確定したという理解でよろしいでしょうか』と返信すれば、誤解を防げます。

特に返金金額や返品方法について具体的な説明がない場合は、追加確認をしておくと安心です。

まとめ

『恐縮ながら今回製品の返品返金ご対応など承るものになります』は、一般的なビジネス日本語としては不自然で分かりにくい表現です。ただし、初期不良品に関するやり取りの文脈であれば、多くの人は『返品・返金対応を受け付ける』という意味に受け取るでしょう。とはいえ文章自体が曖昧であるため、返品や返金が正式に確定したかどうかは、具体的な内容を改めて確認するのが最も確実な方法です。

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