夏になるとアブラゼミやミンミンゼミ、クマゼミなど、名前の最後に「ゼミ」が付く昆虫をよく見かけます。そのため、「セミなのになぜ“ゼミ”なのだろう」「“○○セミ”という名前のセミはいないのだろうか」と疑問に思う人も少なくありません。実は、この呼び方には日本語の歴史や生物の命名に関する興味深い背景があります。
なぜ『ゼミ』という名前が多いのか
現在の標準的な日本語では昆虫全体を「セミ」と呼びますが、古くからの呼び方では「セミ」と「ゼミ」が混在していました。
昆虫学の分野では古い和名の影響もあり、多くの種名に「ゼミ」が採用されています。そのため、アブラゼミ、クマゼミ、ヒグラシゼミ、ミンミンゼミなど、日本でよく見られる種類の多くが「○○ゼミ」という名前になっています。
つまり、「ゼミ」は学習塾のゼミではなく、セミを表す古い発音や表記の名残なのです。
『○○セミ』という名前のセミはいるのか
結論からいうと、「○○セミ」という名前のセミも存在します。
例えば、海外種や一部の和名では「セミ」が使われることがあります。また、「セミヤドリガ」「セミスジコブヒゲカミキリ」など、セミに関連する名前を持つ昆虫も存在します。
ただし、日本で一般的に知られているセミの代表種は「○○ゼミ」が圧倒的に多いため、「○○セミ」を見かける機会は比較的少ないでしょう。
日本でよく見られるセミの名前一覧
| 種類 | 名称 |
|---|---|
| アブラゼミ | ○○ゼミ |
| ミンミンゼミ | ○○ゼミ |
| クマゼミ | ○○ゼミ |
| ツクツクボウシ | ゼミを含まない |
| ヒグラシ | 正式にはヒグラシゼミとも呼ばれる |
このように、実際には名前の付け方にも例外があります。
『セミ』と『ゼミ』はどちらが正しいのか
現在の一般的な日本語としては「セミ」が標準的な表記です。そのため図鑑や教科書では「セミ類」「セミ科」と表記されます。
一方で個々の種名については歴史的に定着した名称が優先されるため、「アブラセミ」ではなく「アブラゼミ」が正式名称として使われています。
これは生物の名前が一度定着すると簡単には変更されないためです。
他の生き物にも似た例がある
生物の名前には現代の感覚では不思議に見えるものが少なくありません。
例えば魚や植物でも、昔の呼び方や方言がそのまま標準和名として残っているケースがあります。
そのため、「なぜこの名前なのだろう」と思う生き物がいた場合は、命名された当時の言葉の使われ方を調べると面白い発見があります。
まとめ
セミの名前に「○○ゼミ」が多いのは、古い日本語の発音や和名の歴史が関係しています。現在は昆虫全体を「セミ」と呼びますが、個々の種名には「ゼミ」が多く残っています。
一方で「○○セミ」という名称の種類も存在し、必ずしもすべてが「ゼミ」で終わるわけではありません。普段何気なく聞いている生き物の名前にも、言葉の歴史が隠されているのです。


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