美術史には印象派やキュビスムのような有名な様式だけでなく、特定の地域・思想・工房・作家集団によって形成された数多くの芸術運動やグループが存在します。ロシアの移動派、アール・ヌーヴォーのナンシー派、アーツ・アンド・クラフツ運動のように、美術史の本流ではないものの重要な役割を果たした名称を一覧形式で整理しました。
19世紀以前の芸術運動・グループ
- ラファエル前派(Pre-Raphaelite Brotherhood)
- ナザレ派
- バルビゾン派
- デュッセルドルフ派
- ハドソン・リバー派
- ベンガル派
- ビーダーマイヤー
- マッキアイオーリ
- アカデミズム
- ロマン主義サークル
これらは近代芸術誕生前後の重要な流れとして知られています。
19世紀後半の芸術運動
- 移動派(ペレドヴィージニキ)
- アーツ・アンド・クラフツ運動
- ナビ派
- 象徴主義
- 分離派(セセッション)
- ウィーン分離派
- ミュンヘン分離派
- ベルリン分離派
- グラスゴー派
- ホイッスラー派
- ポン=タヴァン派
- レス・ナビス
- サロン・ドートンヌ派
産業革命や近代化への反応として多様な運動が誕生しました。
アール・ヌーヴォー関連の流派・グループ
| 名称 | 地域 |
|---|---|
| ナンシー派 | フランス |
| エコール・ド・ナンシー | フランス |
| ユーゲントシュティール | ドイツ |
| セセッション様式 | オーストリア |
| モデルニスモ | スペイン |
| スティーレ・リベルティ | イタリア |
| グラスゴー・スクール | スコットランド |
アール・ヌーヴォーは各国で異なる名称や特色を持ちながら展開しました。
20世紀前半の前衛芸術運動
- 青騎士
- ブリュッケ
- 表現主義
- 未来派
- 構成主義
- シュプレマティズム
- デ・ステイル
- バウハウス
- ダダイズム
- シュルレアリスム
- ヴォルテール・キャバレー
- 新即物主義
- ヴォルフスブルク派
- ノヴェチェント
- ロシア・アヴァンギャルド
- レイヨニズム
この時代は芸術の実験が活発化し、多くのグループが誕生しました。
戦後以降の主要な芸術運動
- コブラ
- アンフォルメル
- 具体美術協会
- フルクサス
- シチュアシオニスト
- ポップアート
- ミニマリズム
- コンセプチュアルアート
- ランドアート
- アルテ・ポーヴェラ
- フォトリアリズム
- ネオ・エクスプレッショニズム
- ヤング・ブリティッシュ・アーティスツ
- スーパー・フラット
- リレーショナル・アート
戦後の芸術は国際化し、従来の絵画や彫刻を超えた表現へ発展しました。
工芸・デザイン・建築関連の運動
- アーツ・アンド・クラフツ運動
- ウィーン工房
- ドイツ工作連盟(ドイツ工房連盟)
- バウハウス
- メンフィス・グループ
- モダニズム建築運動
- ブルータリズム
- メタボリズム
- ポストモダン建築
美術だけでなく、工芸や建築、インテリアデザインにも数多くの運動が存在します。
まとめ
移動派、ナンシー派、アーツ・アンド・クラフツ運動のような名称は、美術様式というよりも芸術家集団や思想的運動を指すことが少なくありません。
世界の美術史には数百を超える流派やグループが存在しますが、特に重要なものとしては移動派、ラファエル前派、ナビ派、ウィーン分離派、ナンシー派、青騎士、ブリュッケ、デ・ステイル、バウハウス、コブラ、フルクサス、具体美術協会などが挙げられます。
こうした名称を知ることで、美術史を単なる様式の変遷ではなく、人々の思想や社会運動の歴史としても理解できるようになります。


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