近年の気候変動により日本各地で雨不足と急激な豪雨が繰り返し起きていますが、それに伴いダムの貯水率が一時的に急激に低下した後、大雨により急回復した事例もあります。本記事では実際のダムの貯水率の変動例と、その背景となる要因を解説します。
記録的少雨後の急回復例
2025年冬から春にかけて記録的少雨が続いた地域では、多くのダムで貯水率が著しく低下しました。しかし、春に降ったまとまった雨によって急回復した例があります。
たとえば、宇連ダム(愛知県)の貯水率は3月中旬に約0.5%とほぼ枯渇状態になっていましたが、4月11日頃にはおよそ50%超まで回復しました。また、四国の早明浦ダムでも同時期に71.7%まで貯水率が回復しました。このように、極端に低かった貯水率が数週間から1か月余りの雨で大きく上昇した例が確認されています。
これらの回復は、春季の連続した降雨や台風などの影響で流入量が急増したためです。雨が集中的に降ることで集水域全体に水が流れ込み、短期間で貯水率が大きく改善します。[参照]
雨不足で低下したダムの例
逆に貯水率が大幅に低下している例もあります。たとえば、2026年2月時点では神奈川県の相模湖を含む複数のダム湖で貯水率が50%を下回っており、特に津久井湖の貯水率が35%程度と低い状況でした。ほかにも埼玉・東京都水源の奥多摩のダムでは40%前後になるなど、水不足の影響が見られます。
貯水率変動の要因と仕組み
ダムの貯水率は主に降水量と集水域への流入量で決まります。長期間雨が少ないと流入量が減少し、貯水率は低下します。その後まとまった雨や台風が来ると、急激に流入量が増えて貯水率が回復します。
また、取水制限や放流の調整など人為的な運用も貯水率に影響します。たとえば渇水時には取水制限がかかり使用量が減少するため、雨が降ればその影響が結果に反映されやすくなります。
まとめ
日本では少雨や渇水により各地のダムで貯水率が大きく低下することがありましたが、大雨により短期間で急激に回復した例も確認されています。これは降水量の急増によって集水域全体の流入が増加したことが要因です。
ダムの貯水率は日々変動しており、気候条件や雨量次第で急激な変化を見せることがあります。最新の貯水率は自治体や気象系のダム貯水率マップなどをチェックすることで確認できます。

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