L7/PCP2-CreマウスとCre依存性AAVベクターによるGCaMP発現の仕組み

生物、動物、植物

神経科学研究で用いられるCre-loxPシステムは、特定の細胞型に限定して遺伝子を発現させるための強力なツールです。L7/PCP2-Creマウスの小脳では、Cre酵素がプルキンエ細胞に特異的に発現します。

Cre依存性AAVベクターとは何か

Cre依存性AAVベクターには、遺伝子がloxP配列に挟まれた状態で組み込まれています。この状態では遺伝子は転写されず、GCaMPなどのレポーター遺伝子は発現しません。

Cre-loxPシステムによる発現制御

ベクターをL7/PCP2-Creマウスの小脳に注射すると、Cre酵素がloxP配列を認識して組換えを行います。この組換えによってGCaMP遺伝子が正しい向きで発現可能となり、プルキンエ細胞でGCaMPが発現します。

注射だけで発現するのか?

単にAAVを注射するだけでは、GCaMPは発現しません。Cre依存性ベクターの場合、Creが存在する細胞でのみ遺伝子が活性化されます。そのため、L7/PCP2-Creマウスのプルキンエ細胞以外ではGCaMPは発現しません。

まとめ

L7/PCP2-CreマウスでのGCaMP発現は、Cre-loxPシステムによる細胞特異的な組換えが必須です。AAVベクターにはloxP配列に挟まれたGCaMP遺伝子が組み込まれており、Creの存在によって初めてプルキンエ細胞で発現します。これにより、目的の神経細胞のみでカルシウムイメージングが可能となります。

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