高校数学や統計の問題では、xとyのデータから分散・標準偏差・相関係数を求める問題がよく出題されます。関数電卓を使えば素早く計算できますが、「どのモードに入ればいいかわからない」「データ入力方法が難しい」と感じる人も多いでしょう。
特にSHARP EL-509Tは統計機能が充実している一方、操作手順を覚えていないと迷いやすい機種です。
この記事では、SHARP EL-509Tを使って分散・標準偏差・相関係数を求める基本操作を、できるだけわかりやすく解説します。
まずは統計モードに入る
最初に統計計算モードへ切り替えます。
操作手順は次の通りです。
- 「MODE」を押す
- 「STAT」を選択する
- 2変量統計(x,yデータ)を選ぶ
相関係数を求める場合は、xとyをセットで入力できるモードを選ぶ必要があります。
1変量統計を選ぶと相関係数は計算できません。
xとyのデータ入力方法
例えば次のようなデータがあるとします。
| x | y |
|---|---|
| 1 | 2 |
| 2 | 4 |
| 3 | 5 |
この場合、
「xの値 → yの値 → DATA」
の順に入力していきます。
つまり、
- 1 → 2 → DATA
- 2 → 4 → DATA
- 3 → 5 → DATA
という流れになります。
10組ある場合も同様に繰り返します。
標準偏差の求め方
データ入力後、「STAT」や「2ndF」などを使って統計メニューを開きます。
そこで標準偏差を選択します。
一般的には次の2種類があります。
| 記号 | 意味 |
|---|---|
| σx | 母標準偏差 |
| Sx | 標本標準偏差 |
高校数学では問題によってどちらを使うかが決まっています。
指示がない場合は、教科書や授業で使っている定義に合わせることが大切です。
分散の求め方
分散は、標準偏差を2乗すれば求められます。
つまり、
を計算すればOKです。
例えば標準偏差が3なら、分散は
になります。
EL-509Tでは分散そのものを直接出すより、「標準偏差を表示してから2乗する」ほうが簡単な場合が多いです。
相関係数の求め方
相関係数は、xとyの関係の強さを表す値です。
値は-1から1の間になります。
| 相関係数 | 意味 |
|---|---|
| 1に近い | 強い正の相関 |
| 0付近 | 相関が弱い |
| -1に近い | 強い負の相関 |
EL-509Tでは、統計メニュー内の「r」を選択すると相関係数が表示されます。
rが相関係数を表しています。
計算ミスを減らすコツ
関数電卓では、データ入力ミスが最も多いです。
特に、
- xとyを逆に入力する
- DATAを押し忘れる
- 前のデータが残っている
といったミスがよくあります。
新しい問題を始める前には、統計データを必ずリセットする習慣をつけると安全です。
統計計算の基本を理解しておくことも大切
関数電卓は便利ですが、公式の意味を理解せずに使うと混乱しやすくなります。
例えば標準偏差は「データのばらつき」を表しています。
また、相関係数は「xが増えるとyも増えるか」を数値化したものです。
計算方法だけでなく、何を表す数値なのかも意識すると、問題理解が深まります。
まとめ
SHARP EL-509Tでは、統計モードを使うことで分散・標準偏差・相関係数を簡単に求められます。
基本的な流れは、
- STATモードに入る
- x,yデータを入力する
- 統計メニューから必要な値を表示する
という形です。
慣れれば10組程度のデータなら短時間で計算できます。まずは少ないデータで練習し、入力手順に慣れることが大切です。


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