日本にも陸稲(おかぼ)はある?栽培地域や味の特徴・現在の利用方法をわかりやすく解説

植物

日本のお米といえば、水田で育てる「水稲(すいとう)」を思い浮かべる人がほとんどですが、実は畑で育てる「陸稲(りくとう・おかぼ)」も日本には存在します。

ただし、現在の日本では生産量がかなり少なくなっているため、存在自体を知らない人も少なくありません。

この記事では、日本の陸稲の特徴や栽培地域、味の違い、現在どのように利用されているのかについて詳しく解説します。

陸稲(おかぼ)とはどんな米?

陸稲とは、水田ではなく畑で栽培されるイネのことです。

一般的な水稲は田んぼに水を張って育てますが、陸稲は小麦や大豆のように乾いた畑で栽培されます。

昔は「おかぼ」「おかぼ米」と呼ばれることもありました。

種類 栽培方法 特徴
水稲 水田 現在の主流
陸稲 乾燥に強い

陸稲は水不足地域や、水田化が難しい土地でも育てやすいという特徴があります。

日本でも陸稲は実際に栽培されている

現在でも日本で陸稲は栽培されています。

ただし、水稲に比べると生産量はかなり少なく、全国的には珍しい存在になっています。

過去には関東地方を中心に比較的多く栽培されていました。

特に、

  • 茨城県
  • 栃木県
  • 群馬県
  • 埼玉県

などの畑作地域で栽培されていた歴史があります。

また、九州や一部の中山間地域でも栽培例があります。

なぜ日本では陸稲が少なくなったのか

日本で陸稲が減った理由としては、収穫量や味の問題があります。

一般的に陸稲は、

  • 収量が少ない
  • 病害虫に弱い
  • 食味が水稲より劣ることが多い

といった課題がありました。

そのため、水田整備が進んだ日本では、水稲が圧倒的に主流になっていきました。

現在日本で食べられているお米の大半は水稲です。

陸稲は普通にご飯として食べられている?

陸稲も基本的には普通のお米として食べられます。

ただし、水稲に比べると粘りや甘みが弱い品種が多く、ややあっさりした食感になる傾向があります。

昔は家庭で普通に炊飯されていた地域もありました。

一方で現在は、

  • 米粉
  • あられ
  • せんべい
  • 加工用原料

などに利用されるケースもあります。

特に加工用では、水分量や性質が用途に合う場合があります。

陸稲と水稲の味の違い

陸稲と水稲には味や食感にも違いがあります。

比較項目 陸稲 水稲
粘り 少なめ 強め
香り やや素朴 豊か
食感 あっさり もちもち

もちろん品種によって違いはありますが、一般的には水稲の方が日本人好みの食味になりやすいと言われています。

海外では陸稲が多い地域もある

実は世界全体で見ると、陸稲は珍しい存在ではありません。

東南アジアやアフリカなどでは、水田を作りにくい地域で陸稲が広く栽培されています。

特に降雨に頼る農業地域では、畑で育てられるイネが重要な食料になっています。

そのため、「米=田んぼ」という感覚は、日本独特の部分もあります。

現在の日本で陸稲を見かける機会

現在の日本では、スーパーで一般的に陸稲を見かけることはあまりありません。

ただし、

  • 地域農産物直売所
  • 伝統農法の農家
  • 研究機関
  • 在来品種保存活動

などでは陸稲が扱われることがあります。

また、一部では「昔ながらのお米」として注目されることもあります。

まとめ

日本にも畑で育てる「陸稲(おかぼ)」は存在します。

主に関東地方などで栽培されてきた歴史があり、現在でも少量ながら生産されています。

ただし、日本では水田栽培の水稲が圧倒的主流となっており、陸稲は珍しい存在になっています。

陸稲は普通にご飯として食べることもできますが、現在では加工用や地域特産として利用されるケースも増えています。

日本の米文化を調べると、水田だけではない多様な栽培方法があったことがわかり、とても興味深いテーマです。

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