古い蛍光灯の部屋で感じる「今まだ途中だった気がする」感覚の正体|ちらつきと脳の認知の関係を解説

心理学

古い蛍光灯のある部屋に長くいると、なぜか「何かをやりかけだった気がする」「時間感覚が変になる」「意識が少しぼんやりする」と感じることがあります。この感覚を不思議に思った経験がある人は意外と少なくありません。

実は、古い蛍光灯特有の光の性質や、人間の脳の情報処理の仕組みが関係している可能性があります。この記事では、蛍光灯のちらつきと脳の認知、違和感の正体について分かりやすく整理していきます。

古い蛍光灯は実際に「ちらついている」

まず知っておきたいのは、蛍光灯は完全に一定の光を出しているわけではないということです。

特に古い蛍光灯や劣化した安定器では、1秒間に何十回も明滅する「フリッカー(ちらつき)」が発生しています。

肉眼では気づかなくても、脳はその変化を無意識に処理しています。

つまり、「見えていないけれど脳には負荷がかかっている」状態が起きているのです。

脳が疲れると「途中感」や違和感が出やすい

人間の脳は、光・音・温度などの環境情報を常に整理しています。

しかし蛍光灯の微妙なちらつきが続くと、脳が無意識に処理を続けるため、認知負荷が増えます。

すると、

  • 集中力の低下
  • 軽いぼんやり感
  • 時間感覚のズレ
  • 「何か忘れている感じ」

が起きやすくなります。

質問にある「今まだ途中だった気がする」という感覚も、この認知のズレに近いものと考えられます。

昭和の建物で独特の不安感を覚える理由

古い蛍光灯の空間では、独特の空気感を感じる人もいます。

例えば、

  • 古い学校
  • 昔の病院
  • 古いオフィス
  • 深夜のコンビニ

などで、「現実感が薄い」「妙に落ち着かない」と感じる人は少なくありません。

これは照明だけでなく、

  • 低い色温度
  • 単調な音
  • 古い建物特有の匂い
  • 閉鎖感

などが組み合わさり、脳が通常とは違う認知状態になるためとも考えられています。

「途中だった気がする」は脳の未完了感かもしれない

心理学には「ツァイガルニク効果」という考え方があります。

これは、人間は「終わっていないこと」を強く記憶しやすいという現象です。

脳が疲労した状態では、情報整理がうまくいかず、

「まだ何か終わっていない」

「忘れている気がする」

という未完了感覚が残りやすくなります。

そのため、古い蛍光灯環境による軽い認知疲労が、「途中感」として知覚される可能性もあります。

LED照明で感じにくくなった理由

近年のLED照明では、昔ほどこの感覚を覚えない人が増えています。

理由としては、LEDは高品質なものほどフリッカーが少なく、光が安定しているからです。

また、現代の照明は、

  • 明るさ
  • 色温度
  • ちらつき対策

が改良されているため、脳への負荷も減っています。

ただし、安価なLEDでは逆に強いフリッカーが発生する場合もあるため、一概には言えません。

なぜ「懐かしい不安感」になるのか

興味深いのは、この感覚にどこか懐かしさを覚える人もいる点です。

これは、子どもの頃に長時間過ごした学校や実家、塾などの記憶と結びついている場合があります。

つまり、古い蛍光灯の光が、過去の曖昧な感情や記憶を呼び起こしている可能性もあるのです。

人間の記憶は、視覚環境や匂いと強く結びついているため、光だけで感情が変化することも珍しくありません。

まとめ

古い蛍光灯の部屋で感じる「今まだ途中だった気がする」という感覚には、蛍光灯のちらつきや脳の認知疲労が関係している可能性があります。

特に古い照明は、肉眼では分からないレベルで明滅しており、脳が無意識に負荷を受け続けています。

その結果、時間感覚や集中力に微妙なズレが生じ、「未完了感」や現実感の薄れとして感じられるのかもしれません。

さらに、古い建物特有の空気感や過去の記憶とも結びつくことで、独特の不思議な感覚が強まっている可能性があります。

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