「こちたし」の意味とは?古文『殿上人、四位、五位こちたくうち連れ』をわかりやすく解説

文学、古典

古文を読んでいると、「こちたし」のように現代ではほとんど使われない言葉に出会うことがあります。

特に『枕草子』や『源氏物語』などでは、意味を取り違えやすい古語が頻繁に登場します。

「殿上人、四位、五位こちたくうち連れ、御供にさぶらひて」という一文でも、「こちたく」がどんな意味なのか迷う人は少なくありません。

この記事では、「こちたし」の意味や使われ方、文脈でのニュアンスについて、古文が苦手な人でもわかるように解説します。

「こちたし」の基本的な意味

「こちたし」は古語で、主に次のような意味を持ちます。

  • 大げさだ
  • 仰々しい
  • 数が多い
  • やたらに多い

文脈によって多少意味は変わりますが、「必要以上に多い」「たいそうだ」というニュアンスで使われることが多い言葉です。

現代語に近づけると、「ぞろぞろと大勢で」「やたらと多く」といった感覚になります。

「こちたくうち連れ」の意味

問題の文章では、「こちたく」は副詞的に使われています。

つまり、

「殿上人や四位・五位の人々が、大勢で連れ立って」

という意味になります。

ここでの「うち連れ」は、「連れ立つ」「一緒に行動する」という意味です。

したがって、「一緒に」という意味を表しているのは「うち連れ」の方で、「こちたく」はその人数や様子を強調している表現です。

現代語訳するとどうなる?

文章全体を自然な現代語にすると、次のようになります。

「殿上人や四位・五位の人々が、大勢で連れ立ってお供していて」

つまり、位の高い人たちがぞろぞろ付き従っている、華やかで仰々しい場面を描写しています。

古文では、このように人数の多さや格式の高さを「こちたし」で表現することがあります。

「こちたし」はネガティブな意味?

「こちたし」は場合によっては、少し否定的なニュアンスを含むことがあります。

例えば、

  • 大げさすぎる
  • 仰々しすぎる
  • 無駄に多い

という感覚です。

ただし、この文では強い悪口というより、「大勢いて華やかだなあ」という描写に近い使われ方です。

古文では、単語の意味だけでなく、その場面の空気感も大切になります。

古文で「こちたし」が出てきた時の読み方

古文読解では、「こちたし」を見たら次のように考えると理解しやすくなります。

使われ方 意味のイメージ
人数について やたら多い
態度について 大げさ
場面について 仰々しい

今回の「こちたくうち連れ」は、まさに「人数が多く、ぞろぞろ連れ立っている」場面です。

古文では副詞化にも注意

「こちたし」は形容詞ですが、今回のように「こちたく」となって副詞化されることがあります。

古文では、

  • ~く
  • ~しく

の形になると、副詞として使われるケースが非常に多いです。

例えば、

  • うつくし → うつくしく
  • あやし → あやしく

などと同じ仕組みです。

そのため、「こちたく」は「大げさに」「多く」という意味で文全体を修飾しています。

まとめ

「こちたし」は古語で、「大げさだ」「仰々しい」「数が多い」という意味を持つ言葉です。

「殿上人、四位、五位こちたくうち連れ」の場合は、「大勢で連れ立って」という意味になります。

「一緒に」という意味を表しているのは「うち連れ」であり、「こちたく」はその人数や様子を強調している表現です。

古文では単語を一語ずつ覚えるだけでなく、どんな場面で使われているかを考えることで、意味がぐっと理解しやすくなります。

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