「罪に問う」の“問う”とは?なぜ「聞く」という意味ではないのかをわかりやすく解説

日本語

「罪に問う」という表現を聞いた時に、「問うって“聞く”という意味ではないの?」「罪を犯した人に質問するってこと?」と疑問に感じる人もいます。実は、日本語の「問う」には、“質問する”以外にも複数の意味があります。この記事では、「罪に問う」の本来の意味や、法律用語としてどう使われているのか、日本語としての“問う”の使い方をわかりやすく整理します。

「問う」には“責任を追及する”という意味がある

普段の会話では、「問う」は「質問する」という意味で使われることが多いです。

例えば、「先生に質問を問う」のように、“聞く”という感覚で使われます。

しかし、日本語にはもう一つ、「責任や罪を追及する」という意味があります。

「罪に問う」の場合はこちらの意味で使われています。

つまり、「その人が罪を犯した責任を法的に追及する」という意味になります。

ここでの“問う”は、“聞く”ではなく、“責任を問う”という意味です。

「責任を問う」と同じ使い方

「罪に問う」は、「責任を問う」とかなり近い表現です。

例えば、ニュースでも次のような使い方があります。

  • 責任を問われる
  • 法的責任を問う
  • 過失を問う
  • 罪に問われる

これらは全て、「その行為について責任があるか判断し、必要なら処罰や制裁を行う」という意味合いを持っています。

つまり、「問い詰める」「裁く」に近いニュアンスです。

そのため、「罪に問う」は、“罪について質問する”というより、“法律上の責任対象にする”という意味で理解すると分かりやすくなります。

法律では「罪に問う=処罰対象にする」という意味になる

法律やニュースで「罪に問われた」という表現が出てくる時、多くは刑事責任の話をしています。

例えば、犯罪行為を行った疑いがある場合、警察や検察が捜査を行い、裁判を通じて処罰されるか判断されます。

この流れ全体を含めて、「罪に問う」という表現が使われることがあります。

表現 意味
罪に問う 法的責任を追及する
罪に問われる 処罰対象として扱われる
責任を問う 責任追及をする

例えば、「未成年なので刑事責任を問えない」という表現では、“質問できない”という意味ではなく、“法律上処罰できない”という意味になります。

日本語の「問う」は昔から意味が広い

日本語の「問う」は、昔からかなり幅広い意味で使われてきました。

単なる質問だけでなく、「価値判断する」「真偽を確認する」「責任を追及する」などの意味も含まれます。

例えば、次のような表現があります。

  • 真価を問う
  • 存在意義を問う
  • 学歴を問わない
  • 善悪を問う

これらも、「質問する」というより、“評価する・判断する”という意味に近いです。

つまり、「問う」は日本語の中でもかなり抽象的で広い意味を持つ言葉だと言えます。

なぜ「聞く」という意味だけだと思いやすいのか

現代の日常会話では、「問う」という言葉自体をあまり使わなくなっています。

そのため、多くの人は学校で習う「問い」「質問」のイメージから、“聞く”という意味を強く連想しやすくなっています。

特に「罪に問う」のような法律表現は、日常会話ではあまり使わないため、違和感を覚える人もいます。

しかし、日本語では、古くから“問い詰める”“責任を追及する”意味で使われてきました。

ニュースや法律用語では、その古い意味が今でも残っています。

まとめ

「罪に問う」の“問う”は、「質問する」という意味ではなく、「責任を追及する」「法的責任を判断する」という意味で使われています。

これは「責任を問う」や「過失を問う」と同じ使い方であり、法律上の処罰対象にするニュアンスを持っています。

また、日本語の「問う」は昔から意味の幅が広く、“聞く”以外にも、“判断する”“追及する”などの意味で使われてきました。

そのため、「罪に問う」は、“罪について質問する”ではなく、“その罪に対して責任を負わせるかを法的に扱う”という表現として理解すると分かりやすくなります。

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