地学の押し波・引き波から右横ずれ断層と左横ずれ断層を判断する方法を図なしでも理解できるように解説

地学

地学の地震分野では、初期微動やP波の「押し波・引き波」の分布図から断層のタイプを判断する問題がよく出題されます。

しかし、実際の試験では「右横ずれ」と「左横ずれ」の違いで混乱する人が非常に多いです。

特に、押し波と引き波の図を見た瞬間にどこを基準に考えればよいのか分からなくなるケースは少なくありません。

この記事では、横ずれ断層の基本から、押し波・引き波の分布を使った判断方法までを、できるだけイメージしやすく整理して解説します。

まず「右横ずれ」と「左横ずれ」の意味を整理する

横ずれ断層は、断層を境に地面が横方向へずれる断層です。

重要なのは、「向こう側がどちらへ動いて見えるか」で名前が決まることです。

種類 見え方
右横ずれ断層 向こう側が右へずれる
左横ずれ断層 向こう側が左へずれる

自分が断層の片側に立って、向こう側の地面を見るイメージを持つと分かりやすいです。

実際の問題では、この「どちらにずれるか」を押し波・引き波から逆算します。

押し波と引き波は何を表しているのか

P波は最初に伝わる地震波で、地面を押したり引いたりしながら進みます。

観測点によって、最初の動きが

  • 押される → 押し波
  • 引かれる → 引き波

になります。

断層運動によって四方向に力が分かれるため、図では押し波と引き波が交互に配置されます。

横ずれ断層では、対角線状に押し波・引き波が分布するのが特徴です。

右横ずれ断層の押し波・引き波の特徴

右横ずれ断層では、断層の動きによって地面に特定方向の圧縮と引っ張りが生じます。

典型的な図では、

  • 北東・南西方向が押し波
  • 北西・南東方向が引き波

となるパターンが多いです。

もちろん断層の向きによって回転しますが、「対角線で押し引きが交互になる」ことは共通しています。

試験では、押し波の向きを見て「どちらへ押されるか」を考えると整理しやすくなります。

左横ずれ断層はどう違うのか

左横ずれ断層では、右横ずれとは逆になります。

つまり、押し波と引き波の配置が反転します。

例えば、

  • 北西・南東方向が押し波
  • 北東・南西方向が引き波

のようになります。

問題によって図の角度は変わりますが、「右横ずれと左横ずれは押し引き配置が逆」という点を覚えると判断しやすいです。

試験で迷った時のコツ

試験本番では、いきなり断層名を決めようとすると混乱しやすいです。

おすすめは次の順番です。

  1. 押し波の方向を確認
  2. 圧縮される向きをイメージ
  3. 断層の両側がどう動いたか考える
  4. 最後に右横ずれか左横ずれか判断

特に、「向こう側が右へ動けば右横ずれ」という原則に戻ると整理しやすいです。

よくある勘違い

多くの人が、「自分が右へ動く」のか「相手側が右へ動く」のかで混乱します。

しかし横ずれ断層は、

『向こう側がどう見えるか』

で決まります。

また、押し波・引き波だけを丸暗記すると、図の向きが変わった瞬間に分からなくなることがあります。

力の向きと地面の動きをセットで考えるのが重要です。

図を読むときのイメージトレーニング

実際には、紙の上で指を使って断層をずらすイメージをするとかなり理解しやすくなります。

例えばノートに一本線を書き、左右をずらしてみると、どこが圧縮されどこが引っ張られるか感覚的に分かります。

この感覚を持つと、押し波・引き波の図が単なる暗記ではなく、「力の結果」として見えてきます。

まとめ

押し波・引き波から右横ずれ断層と左横ずれ断層を判断するには、まず「向こう側がどちらへ動くか」で名前が決まることを理解するのが大切です。

押し波は圧縮、引き波は引っ張りを意味しており、横ずれ断層では対角線状に配置されます。

丸暗記だけでは図の向きが変わると混乱しやすいため、「力の向き」と「地面の動き」をセットで考えると理解が安定します。

試験では、まず押し波の方向を確認し、そこから断層のずれ方を逆算する流れを意識すると判断しやすくなります。

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