大学受験の化学参考書として人気の高い「鎌田の有機化学」。しかし実際に始めようとすると、「全部終わるまでどのくらい時間がかかるのか」「難しいのか」「何周必要なのか」が気になる人も多いのではないでしょうか。
特に有機化学は暗記量が多く、理解と整理が必要な分野なので、参考書の進め方によって学習時間が大きく変わります。
この記事では、「鎌田の有機化学」に必要な学習時間の目安や、レベル別の進め方、効率的な復習方法について詳しく解説します。
鎌田の有機化学は“理解型”の参考書
まず前提として、「鎌田の有機化学」は単純暗記型ではなく、反応の流れや理屈を理解するタイプの参考書です。
そのため、ただ読むだけではなく。
- 反応式を書く
- 構造式を整理する
- 例題を解く
- 復習する
という作業が必要になります。
“読了時間”ではなく、“理解して使えるようになる時間”で考えるのが重要です。
全体にかかる時間の目安
学習状況によって差はありますが、一般的な目安は次の通りです。
| 学力レベル | 目安時間 |
|---|---|
| 化学が苦手 | 40〜70時間 |
| 学校内容を理解済み | 25〜40時間 |
| 有機化学経験者 | 15〜25時間 |
ここでいう時間は、「読む+例題+軽い復習」を含めた時間です。
例えば1日2時間ペースなら。
- 初心者:1〜2か月
- 標準層:2〜4週間
程度で1周できる人が多いです。
実は“1周目”が一番きつい
有機化学は最初が特に難しく感じやすい分野です。
理由は。
- 構造式に慣れていない
- 官能基が覚えにくい
- 反応条件が混ざる
- 名前が長い
など、最初に覚える情報量が非常に多いためです。
しかし、一度全体像がつながると急に理解しやすくなります。
そのため、1周目で完璧を目指しすぎないことが大切です。
おすすめは「高速1周+復習」
有機化学では、最初から細部を完璧に覚えようとすると進まなくなる人が多いです。
おすすめは。
- まず全体を最後まで読む
- 重要反応だけ軽く暗記
- 2周目で整理する
- 問題集で定着させる
という流れです。
特に鎌田シリーズは、「後半で前半内容がつながる」構成になっているため、最後まで見たほうが理解しやすい場合があります。
どこまで覚えればいいのか
受験生が悩みやすいのが、「全部暗記しないとダメなのか」という点です。
実際には。
- 典型反応
- 官能基の特徴
- 高頻出構造
- 反応条件の代表例
を優先して固めるのが重要です。
難関大学でも、「理解+頻出整理」が中心になることが多く、細かい例外暗記だけでは対応できません。
鎌田の有機化学は、“反応のつながり”を理解するのに向いている参考書です。
問題集はセットで必要?
基本的には必要です。
有機化学は「見て理解したつもり」になりやすい科目だからです。
例えば。
- セミナー化学
- 重要問題集
- 基礎問題精講
- 化学の新演習
など、自分のレベルに合う問題集を並行すると定着しやすくなります。
特に構造決定問題は、実際に解かないと力がつきにくい分野です。
途中で挫折しやすいポイント
鎌田の有機化学で止まりやすいのは。
- 芳香族
- 高分子
- 糖・アミノ酸
- 構造決定
付近です。
ここは暗記量と整理量が増えるため、一気に難しく感じる人が多いです。
ただ、この段階まで来ると全体像がかなり見えているため、復習効果も大きくなります。
焦らず繰り返すことが重要です。
まとめ
「鎌田の有機化学」に必要な時間は、初心者なら40〜70時間前後、ある程度理解済みなら25〜40時間程度が目安です。
ただし、有機化学は1周目が最も難しく、2周目以降で急に理解が深まることも珍しくありません。
最初から完璧暗記を目指すより、まず全体を理解し、その後に問題演習で整理していくほうが効率的です。
有機化学は「暗記科目」に見えますが、実際は“つながり”を理解すると一気に楽になる分野でもあります。
焦らず繰り返すことが、最終的には最短ルートになります。


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