家の玄関などで見かけるクロガケジグモは、ぼろ網のような不規則な巣を作る独特なクモです。赤ちゃんが生まれると「飼育してみたい」と思う人も多いですが、普通の昆虫ケースでは巣が蓋にくっついてしまい困ることがあります。
特にクロガケジグモは立体的に糸を張るため、ケースの形や通気構造によっては管理しづらくなります。
この記事では、クロガケジグモの幼体を安全に飼育する方法や、巣を蓋に貼り付けにくくする工夫をわかりやすく解説します。
クロガケジグモはどんなクモ?
クロガケジグモは、家の外壁や玄関周辺などで見られる小型のクモで、乱れたぼろ布のような巣を作ることで知られています。
円形の綺麗な網を張るタイプではなく、複雑に糸を張り巡らせて待ち伏せをするタイプです。
そのため、飼育ケース内でもあちこちに糸を張り、天井や蓋部分にも巣を作りやすい特徴があります。
巣を蓋にくっつけにくくするケース構造
クロガケジグモを飼育する場合、もっとも重要なのが「巣を張る場所を誘導すること」です。
おすすめは、ケースの中央〜側面に枝やコルク片を設置し、そこに糸を張らせる方法です。
具体的には以下のような構造が使いやすいです。
| 用品 | 役割 |
|---|---|
| 小型プラケース | 飼育容器 |
| 細枝や流木 | 巣の土台 |
| コルク樹皮 | 隠れ家 |
| 側面通気タイプ | 天井への糸集中を防ぐ |
特に「側面に足場を多く作る」と、蓋への糸張りを減らしやすくなります。
蓋に巣を作るのを防ぐ工夫
完全に防ぐことは難しいですが、以下の工夫でかなり改善できます。
- 天井近くに足場を置かない
- 側面に枝を集中させる
- 高さが低めのケースを使う
- 上部通気を減らし側面通気を増やす
クモは空間が広い場所に糸を張りやすいため、天井付近を空けすぎると蓋に網を作る原因になります。
逆に、横方向に構造物を増やすと側面中心に巣を作りやすくなります。
赤ちゃんグモのエサは何を与える?
幼体のうちはかなり小さいため、餌も小型のものが必要です。
おすすめは以下のような餌です。
- ショウジョウバエ
- 極小コオロギ
- 小さなユスリカ
- 小型の飛ぶ虫
動く虫でないと反応しないことが多く、人工飼料は基本的に食べません。
また、食べ残しを放置するとカビやダニの原因になるため注意が必要です。
湿度管理と水分の与え方
クロガケジグモは極端な乾燥を嫌いますが、過湿も苦手です。
基本的には、ケースの壁面に軽く霧吹きする程度で十分です。
ただし、巣に直接大量の水をかけると壊れてしまうため、ケースの片側だけ軽く湿らせる管理がおすすめです。
通気性が悪いとカビや蒸れが発生しやすいため、空気の流れは確保しましょう。
赤ちゃんグモは共食いすることもある
クロガケジグモの幼体は、小さいうちは集団でいることもありますが、成長すると共食いすることがあります。
そのため、ある程度大きくなったら個別飼育に切り替える飼育者も多いです。
特に餌不足になると共食いが起こりやすいため、小まめな給餌が大切になります。
掃除やメンテナンスの注意点
クモは振動や環境変化に敏感なので、大掛かりな掃除はストレスになります。
基本的には、
- 食べ残し除去
- カビ確認
- 乾燥チェック
程度の軽い管理で十分です。
巣を頻繁に壊すと、落ち着かなくなり餌食いが悪くなることもあります。
まとめ
クロガケジグモの赤ちゃんは、小型ケースでも飼育可能ですが、巣を張る場所を工夫することが重要です。
特に側面に枝やコルクを配置すると、蓋への糸張りを減らしやすくなります。
また、ショウジョウバエなど小型の生き餌を与え、適度な湿度と通気を維持することで比較的安定して飼育できます。
クモは環境に慣れると独特な巣作りを観察できるため、小型ながら非常に面白い生き物です。


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