アラビア語は、世界でも珍しい「右から左へ読む」言語として知られています。
そのため、「アラビア語を母語とする人は、英語や日本語など左から右へ読む外国語を覚えるのが大変なのでは?」と疑問に思う人も多いでしょう。
実際には、文字の方向の違いによる最初の戸惑いはありますが、それだけで外国語習得が極端に不利になるわけではありません。
この記事では、アラビア語話者が外国語を学ぶ際に感じやすい難しさや、逆に強みになる部分について解説します。
アラビア語は右から左へ読む言語
アラビア語は、文章を右から左へ読み進めます。
例えば英語では、
left → right
ですが、アラビア語ではその逆方向になります。
また、文字自体も独特で、単語内で文字の形が変化する特徴があります。
| 言語 | 読む方向 |
|---|---|
| 英語 | 左から右 |
| 日本語 | 横書きは左から右 |
| アラビア語 | 右から左 |
| ヘブライ語 | 右から左 |
そのため、最初は視線移動や文字認識に違和感を覚えることがあります。
実際に外国語習得で苦労するの?
結論としては、最初は多少苦労することがありますが、多くの人は慣れてしまいます。
実際、中東諸国では英語教育が盛んな国も多く、英語を流暢に話すアラビア語話者は珍しくありません。
つまり、「右から左だから外国語ができない」という単純な話ではないのです。
最初に感じやすい難しさ
- 読む方向の違い
- アルファベット配列への慣れ
- 数字と文字方向の混在
- 英語特有の発音
特に子どもの頃は、左右逆の感覚に戸惑うことがあります。
ただし、人間の脳は順応性が高く、多くの場合は学習を続けるうちに自然と慣れていきます。
逆にアラビア語話者の強みになることもある
実は、異なる文字体系を使い分ける経験は、言語学習でプラスになる面もあります。
アラビア語話者は、
- 異なる文字体系への適応
- 複数言語環境
- 発音の切り替え
などに比較的慣れている場合があります。
特に中東では、日常的に英語やフランス語が混ざる地域も多く、バイリンガル・トリリンガルも少なくありません。
そのため、「文字方向の違い=外国語が苦手」というわけではないのです。
日本人が英語を難しいと感じるのと似ている?
これは日本人が英語を学ぶ感覚に少し似ています。
日本語も、
- ひらがな
- カタカナ
- 漢字
を使い分ける特殊な言語です。
さらに、英語とは文法や発音もかなり違います。
それでも、多くの日本人が英語を学習できるように、アラビア語話者も外国語を習得しています。
つまり、外国語習得の難しさは「読む方向」だけではなく、文法・発音・語彙・学習環境など複数の要素が関係しています。
数字は少し特殊な感覚になることがある
アラビア語では、文章は右から左ですが、数字は左から右で読むことがあります。
そのため、英語などを学ぶ際に数字表記は比較的適応しやすいとも言われています。
ただし、文章と数字の方向が混在するため、慣れるまでは独特な感覚になることもあります。
言語習得は環境の影響が大きい
実際には、文字方向よりも「どれだけ外国語に触れる環境があるか」の方が重要です。
例えば、
- 幼少期から英語教育がある
- 海外文化に触れる
- インターネット利用が多い
- 映画やゲームを見る
こうした環境がある人ほど、外国語習得は早くなりやすいです。
逆に、どの国でも外国語に触れる機会が少なければ習得は難しくなります。
まとめ
アラビア語は右から左へ読む珍しい言語ですが、それだけで外国語習得が極端に不利になるわけではありません。
最初は読む方向の違いに戸惑うこともありますが、多くの人は学習を続けるうちに慣れていきます。
また、アラビア語話者は異なる文字体系に適応する経験があるため、逆に多言語習得に強みを持つ場合もあります。
外国語学習で本当に重要なのは、文字方向よりも、学習環境や継続的な経験と言えるでしょう。


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