LED照明回路におけるアース電流の原因とリーククランプ測定の理解

工学

商業施設などでLED照明回路の漏電調査を行う際、アースに電流が流れる現象が観測されることがあります。本記事では、LED照明の整流器特性とリーククランプ測定の解釈について解説します。

LED照明回路でアース電流が流れる理由

LED照明には内部に整流器やスイッチング電源が搭載されています。これらの回路では、AC電源をDCに変換する過程でコンデンサを使用し、ノイズフィルタリングやEMI対策としてアースに対して微小電流が流れる場合があります。

この電流は一般に“漏れ電流”と呼ばれ、正常動作の範囲内であり、必ずしも絶縁不良や危険な漏電を示すものではありません。特に、測定器で100mA程度観測される場合は、LEDの内部回路での高周波交流成分や平滑コンデンサのリークによる影響が大きいことが考えられます。

非接地回路との比較

同じ照明回路の非接地線と接地線2本で測定した場合、0.3mA程度しか流れないことから、アースに流れる電流は内部構造による漏れであることが分かります。非接地線はLED回路内の整流器から直接測定されないため、微小なリーク電流は検出されにくくなります。

リーククランプ測定のポイント

リーククランプはAC成分も含めた全体電流を測定するため、高周波ノイズやDCバイアスを含む微小電流が増幅されて見える場合があります。測定値だけで異常と判断せず、回路仕様書やメーカー情報と照らし合わせることが重要です。

まとめ

LED照明回路でアースに100mA程度の電流が流れる場合、多くは内部整流器やフィルタコンデンサのリークによる正常範囲内の電流です。非接地回路や他の回路と比較し、異常値でないことを確認することが大切です。漏電や危険性を評価する場合は、絶縁抵抗測定やメーカー仕様に基づいた判断を行いましょう。

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