遺伝子工学で広く利用される大腸菌JM105株は、lacZ遺伝子の特定変異を持つ株として知られています。lacZはβ-ガラクトシダーゼをコードする遺伝子で、通常は乳糖オペロンに含まれますが、JM105株では実験目的に応じて一部機能が欠損しています。
JM105株の特徴
JM105株は、lacZΔM15変異を持っています。この変異により、標準的なlacZ遺伝子が欠損しているわけではありませんが、α断片欠損が存在するため、プラスミドに含まれるlacZα断片との組み合わせでβ-ガラクトシダーゼ活性を補完するα-補完法が利用できます。
lacZ機能の補完と実験への応用
JM105株単体ではlacZα断片が欠損しているため、X-galなどを用いたブルーホワイトスクリーニングに適しています。挿入DNAがプラスミドに組み込まれるとα補完が阻害され、コロニーが白くなることで組換え体を選別できます。
まとめ
結論として、JM105株はlacZ遺伝子自体が完全に欠損しているわけではなく、α断片欠損を持つ変異株です。この特性を利用して、遺伝子工学実験でプラスミドとのα-補完による効率的なブルーホワイトスクリーニングが可能となっています。


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