『科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌』11巻では、数百台の自転車を連結して坂道の落差を登りに変換し、全車両が平地のように走るという描写があります。現実的な物理法則で考えると、この仕組みには大きな問題があります。
動き出しの初期抵抗
全車両と乗員の重さ、連結器の遊び、路面抵抗などを一斉に克服しながら動き出す必要があるため、現実には初動でびくともしない可能性が高いです。漫画ではこれらの抵抗をほぼ無視しています。
連結部の摩擦と損失
車両同士の連結部には摩擦やガタ付きが発生します。数百台で連結すると、各接合部での損失が累積し、効率的な力伝達はほとんど不可能です。
トルクの不均一性
各乗員が異なる力でペダルを漕ぐと、連結された全車両へのトルク分配は不均一になり、さらにペダル抵抗や同期機構の損失も生じます。漫画内ではこの点もほぼ無視されています。
風車による自走構想の非現実性
各車両に風車を付けて自走させるというアイデアも、空気抵抗や発電効率を考慮すると現実的ではありません。漫画では摩擦や空気抵抗などの損失を簡略化しているため、物理的には成立しにくい構造です。
まとめ
漫画内の自転車連結システムは物理的に非現実的です。動き出しの抵抗、摩擦やガタ、トルクの不均一性、空気抵抗などの現実的要素を考慮すると、描写されたように効率的に全車両を動かすことは困難です。作品として楽しむ分には問題ありませんが、物理的な現実性は大きく簡略化されています。


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