古典文学における助動詞「め」は文脈に応じて意味が変化します。『花は盛りに』の一節「色好むとは言はめ」における「め」も例外ではありません。学校のプリントでは『適当』とされている場合もありますが、古語の文法上の機能を理解するとより正確に解釈できます。
「め」の文法的な役割
助動詞「め」は主に推量・意志・適当(当然・当然であろう)の意味を持ちます。古典文法書では、用法の判別は文脈と動詞・形容詞の活用形に依存すると解説されています。
文脈から読み取る意味
「色好むとは言はめ」の場合、「言はめ」は「言うまい」の形を取ることが多く、ここでは話者の意志や判断を表す『当然~であろう』『言うに及ばない』の意味に近いとされます。つまり推量というより、話者の見解や自然な判断を示す適当の用法です。
推量か適当かの判断ポイント
推量の「め」は未来の出来事や不確実な予測に対して用いられるのに対し、適当の「め」は現実や状況に基づく自然な判断や当然の結論を表します。この文では『花の盛りに色を好むのは当然だ』という意味が文脈上妥当です。
まとめ
結論として、『色好むとは言はめ』の「め」は適当の用法と考えるのが自然です。授業やプリントで適当とされているのは、文脈的にも文法的にも正しい解釈であり、推量とは区別されます。


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