電子機器や回路基板をファイバースコープで覗くと、内部に空洞や思わぬ構造物が見えることがあります。このような観察は、基板の品質検査や故障診断において非常に役立ちます。
プリント基板内部の空洞とは何か
プリント基板(PCB)の内部に見える空洞は、通常は層間の絶縁材や樹脂充填の際に生じた小さな気泡であることが多いです。特に多層基板では、製造過程で発生する微細な空洞が残ることがあります。
これらは正常な範囲内であれば、機能上の問題は生じませんが、異常に大きな空洞や多数存在する場合は、信頼性の低下の可能性があります。
空洞の向こうに見える構造物の正体
ファイバースコープで空洞の向こうに見える「何か」は、銅配線、ビア、部品端子、または基板内部の層間接続(ランドやパターン)であることがあります。樹脂や絶縁材越しに光の反射で像が見える場合もあります。
場合によっては、製造過程での不要な樹脂残留や異物であることも考えられます。
診断と注意点
内部構造を正確に確認したい場合、ファイバースコープの角度や光源の調整、拡大倍率の変更を行うとより鮮明に観察できます。また、疑わしい空洞や構造物がある場合は、X線検査などの非破壊検査を併用することで、層間の配線や異物の正体を特定できます。
安全上、基板の電源は切った状態で観察してください。
まとめ
プリント基板内の空洞は多くの場合、製造過程で発生する微細な気泡であり、機能上問題ないことが多いです。空洞の向こうに見える構造物は銅配線やビア、部品端子、または光の反射による像であることが一般的です。異常の可能性がある場合は、X線検査などの非破壊検査を併用して正確に確認することが推奨されます。


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