鉱物学のテストでは、角閃石と輝石はモース硬度や条痕が近く、劈開角度も異なるため混同しやすい鉱物です。特に持ち込み可能な道具がカッターと磁石のみの場合、観察と簡易テストで区別する方法を知っておくことが重要です。
1. 劈開角度の違いを観察する
角閃石は劈開角が約56°と124°で斜めに見えるのに対し、輝石は劈開角が約87°と93°でほぼ直角に見えます。手元で角度を目視で確認し、斜めに裂けるか直角に裂けるかを意識すると見分けやすくなります。
2. 磁性の確認
カッターは使用できませんが、磁石で簡単にテスト可能です。角閃石はほとんど磁性を示しませんが、輝石の中には微量の鉄を含むものがあり、弱い磁性を示す場合があります。この差を利用すると補助的な判別が可能です。
3. 光沢と色の観察
角閃石はガラス光沢を持つものが多く、暗緑色や黒色で光沢が強い傾向があります。輝石は緑色や黒色でも光沢がやや鈍く、灰色がかった色味を帯びることがあります。色や光沢の微妙な違いを注意深く観察します。
4. 触感と硬さの補助確認
モース硬度が近いためカッターでの引っ掻き試験は制限されますが、軽く爪で表面を触れたり、角度を変えて光に透かして表面の質感を見ることで、ガラス質かやや鈍い質感かを区別できます。
まとめ
角閃石と輝石の見分け方は、劈開角度の観察、磁性の有無、光沢と色、触感の微妙な違いを組み合わせることが有効です。カッターと磁石のみでも、これらの特徴を意識することでテストでの判別精度を高めることができます。

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