ドイツ語における受動態には、状態受動(Zustandspassiv)と動作受動(Vorgangspassiv)の二種類があり、動詞によって自然な使い方が異なります。本記事では、状態受動が主に使われる動詞や、特殊な前置詞構造を伴う受動態について解説します。
状態受動と動作受動の基本
状態受動は、主語がある状態にあることを表現するもので、通常は「ist + Partizip II」で表されます。一方、動作受動は、主語が何らかの行為を受けることを示し、「wurde + Partizip II」で表されます。
例:
Die Stadt ist stark vom Tsunami betroffen.(状態受動:街は津波の影響を受けている状態)
Die Stadt wurde vom Tsunami getroffen.(動作受動:街が津波によって実際に打たれた)
状態受動でよく使われる動詞
betroffenやbekannt、interessiert、verwundetなど、主に結果や状態を表す動詞は、状態受動として自然に用いられます。これらの動詞は動作受動で使われることは稀で、ニュアンスを正確に伝えるには状態受動を選ぶのが望ましいです。
例:
Er ist von der Nachricht überrascht.(彼はその知らせに驚いた状態である)
前置詞inを伴う受動態の特殊例
enthaltenのように、状態を表す受動態でinを伴うものがあります。これは「~に含まれている」という状態を表現するためで、von/durchを使わずに前置詞inを用いることが一般的です。
例:
Das Paket ist in der Sendung enthalten.(そのパッケージは配送物に含まれている)
このような構造は、状態受動の自然な表現として文法書でも解説されています。
まとめ
ドイツ語の状態受動は、動詞や文脈によって使い分けが必要です。
① betroffenenなど主に結果や状態を表す動詞は状態受動が自然で、動作受動は稀です。
② enthalenのようにinを伴う受動態は、von/durchとは異なる構造ですが、状態受動として正しい使い方です。
受動態を理解する際は、動詞ごとの性質と前置詞構造の違いを意識することが重要です。


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