血液検査でよく見かける赤血球指数のMCV、MCH、MCHCは、それぞれ赤血球の特徴を表す重要な指標です。MCVは赤血球の大きさを示しますが、MCHとMCHCの違いがわかりにくい人も多いです。この記事では、その違いと理解のコツを具体例とともに解説します。
MCV:赤血球のサイズ
MCV(Mean Corpuscular Volume)は、赤血球一個の平均容積を表します。値が大きいほど赤血球が大きく、小さいほど小さい赤血球を意味します。
例:MCVが90fLなら、赤血球の平均サイズが90フェムトリットルであることを示します。
MCH:赤血球1個あたりのヘモグロビン量
MCH(Mean Corpuscular Hemoglobin)は、赤血球1個に含まれるヘモグロビンの平均量を示します。単位はピコグラム(pg)です。
例えば、MCHが30pgであれば、赤血球1個に30ピコグラムのヘモグロビンが含まれているということです。これは「量」を表しており、赤血球の大きさに応じたヘモグロビンの総量です。
MCHC:赤血球のヘモグロビン濃度
MCHC(Mean Corpuscular Hemoglobin Concentration)は、赤血球内のヘモグロビン濃度を示します。これは赤血球の体積に対するヘモグロビンの割合です。
例えば、MCHCが34g/dLなら、赤血球の体積100デシリットルあたり34グラムのヘモグロビンがあることを意味します。つまり、MCHが「絶対量」なのに対し、MCHCは「濃さ(体積あたりの割合)」を表しています。
MCHとMCHCの違いをイメージで理解
例として、赤血球を水の入った風船に例えます。
・MCH:風船の中の水の量(絶対量)
・MCHC:風船のサイズに対する水の濃さ(割合)
同じ量の水でも、風船の大きさが違えば濃さは変わる。これがMCHCとMCHの違いのイメージです。
まとめ
MCV、MCH、MCHCの理解は以下の通りです。
- MCV:赤血球のサイズ
- MCH:赤血球1個あたりのヘモグロビン量(絶対量)
- MCHC:赤血球内のヘモグロビン濃度(割合)
ポイントは、MCHが「量」、MCHCが「濃さ・割合」という違いを意識することです。これを押さえれば、血液検査の結果がぐっと理解しやすくなります。


コメント