DNAポリメラーゼとRNAポリメラーゼの働きについて理解を深めるために、以下の選択肢に関して詳しく解説します。
DNAポリメラーゼの校正機能
(1)について、DNAポリメラーゼはDNA複製時に間違いがあった場合、その誤りを校正する機能(校正活性)を持っています。これにより、複製エラーの修正が行われ、DNAの正確な複製が保たれます。したがって、(1)は正しい記述です。
RNA合成の方向性
(2)に関して、DNAポリメラーゼは5’から3’方向に新生DNAを合成しますが、RNAポリメラーゼはDNAの3’から5’方向を鋳型として使用し、RNAを5’から3’方向に合成します。よって、RNA合成が3’から5’方向に向けて起きるという記述は誤りです。(2)は不正解となります。
DNAポリメラーゼとプライマーの関係
(3)に関して、DNAポリメラーゼは新しいDNAの合成を開始するためにはプライマー(短いRNA鎖)を必要とします。したがって、プライマーが無くても核酸合成を開始できるという記述は誤りです。(3)は不正解です。
RNAポリメラーゼとRNA依存性RNAポリメラーゼ
(4)について、RNAポリメラーゼはmRNA合成に重要な役割を果たし、DNAからmRNAへの転写を行います。また、RNAウイルスはそのゲノムRNAを複製するためにRNA依存性RNAポリメラーゼを使用します。これにより、(4)は正しい記述です。
まとめ
今回の問題を通じて、DNAポリメラーゼとRNAポリメラーゼの違いやそれぞれの機能を理解することができました。DNA複製とRNA合成の正しい方向性や、校正機能、プライマーの役割などについて、正確に覚えておくことが重要です。
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