東京湾内で見かけた、背中が濃い灰色(ダークグレー)の太い魚。そのサイズは体長約50cm以上と見られ、数多く泳いでいる様子が目撃されました。この魚はボラなのでしょうか?また、ボラに関してよく聞く「臭くて食えない」といった評判の理由についても解説します。
ボラとはどんな魚?
ボラ(学名:Mugil cephalus)は、全世界の温暖な海に広く分布する魚で、特に浅い海や河口、干潟などに生息しています。体長は最大で80cm以上に達し、特徴的な細長い体型をしています。東京湾やその周辺でも見かけることがあり、特に夏から秋にかけて見かけることが多いです。
ボラは、海水と淡水が交じり合う場所を好むため、東京湾内の入り江や河口近くの浅瀬で多く見られることがあります。そのため、質問者が目撃した場所のように波が来ない穏やかな水面近くでもよく見られることが多いのです。
ボラの臭いの理由
ボラが「臭い」と言われる理由の一つは、体内に含まれる化学物質や脂肪成分が原因です。特に、ボラの体内には「トリメチルアミン」という成分が含まれており、これが魚特有の臭いを発生させます。また、ボラは普段、泥や海藻、デトリタス(有機物の破片)などを食べるため、その匂いが体内に蓄積されることも臭さの原因となります。
そのため、ボラは鮮度が落ちると特に臭いが強くなり、食べるのが難しくなることがあります。新鮮でないボラを食べた場合、その臭さが顕著になりますが、逆に新鮮であれば臭みが少なくなることもあります。
ボラを美味しく食べる方法
ボラを食べる際には、いくつかのポイントを押さえると良いでしょう。まず、新鮮なものを選び、調理方法に工夫を加えることが重要です。例えば、刺身や塩焼き、煮物などにする際には、臭いを抑えるためにしっかりと下処理を行い、香草やスパイスで味を整えることが効果的です。
また、ボラの肉は脂身が少ないため、調理法によっては淡白であっさりとした味わいを楽しむことができます。逆に脂肪分が多い部位を選べば、しっとりとした食感を味わえることもあります。
まとめ
東京湾で見かけた灰色の太い魚は、間違いなくボラである可能性が高いです。ボラの臭さはその体内の成分や食性によるもので、新鮮なものを選び、適切に調理すれば美味しく食べることができます。次回ボラを見かけた際には、その特徴を押さえて、食べるかどうかを判断してみてください。
コメント