組み合わせと重複の考え方:2人の組の区別と2!の使用法

高校数学

組み合わせの問題において、特に「区別できるかどうか」を理解することは非常に重要です。問題文で与えられた条件に基づいて、どのように計算を進めるべきかをしっかり把握することが必要です。今回は、2人の組み合わせについての問題を取り上げ、2!の使用理由を解説していきます。

組み合わせ問題の基本

組み合わせ問題では、特定の条件の下で「選ぶ順番は関係ない」場合に使われます。例えば、5人から2人を選ぶ場合、「選ぶ順番に関係なく」と理解して計算します。この時、順番を考慮せずに選ぶため、順番を区別する必要はありません。

組み合わせの数は、通常「nCr」と表され、計算式は次のように表されます。

nCr = n! / (r!(n-r)!)

ここで、nは総数、rは選ぶ人数を表し、「!」は階乗を意味します。

問題設定の理解:9c5と4c2

質問にある「9c5 × (4c2 ÷ 2!)」の問題を見てみましょう。まず、「9c5」は9人から5人を選ぶ場合の組み合わせです。この計算は次の式で求められます。

9c5 = 9! / (5!(9-5)!) = 9! / (5!4!)

次に、「4c2 ÷ 2!」は、4人から2人を選ぶ組み合わせを求め、その後で2!(2人の順番を考慮した場合)で割るというものです。

2!の使用理由:順番が関係する場合

ここで注目すべきは、「2!」の存在です。この2!は、選ばれた2人の順番を区別しないために使われます。なぜなら、選んだ2人の順番を区別する必要がない場合、計算において順番を考慮する分だけ余分にカウントされてしまうからです。

例えば、2人の組み合わせ(AとB)は、順番を考慮しない場合、A-BとB-Aは同じ組み合わせとしてカウントされるべきです。したがって、順番を区別しないために、2!で割ることで重複を取り除くことができます。

計算例:順番を区別するケースと区別しないケース

ここで、実際に計算してみましょう。もし、「9人から5人を選ぶ」という問題があり、さらにその5人の中から2人を選ぶという場面では、最初に9c5を計算し、その後に選ばれた5人の中から2人を選ぶために4c2を計算します。

これが順番を区別しない場合、計算は次のように進みます。

9c5 × (4c2 ÷ 2!) = (126) × (6 ÷ 2) = 126 × 3 = 378

このように、2!を使うことで重複を排除し、正しい組み合わせの数を求めることができます。

まとめ:区別の重要性と2!の使い方

組み合わせの問題では、選ばれる対象の順番が重要かどうかをしっかりと理解することがポイントです。順番を区別しない場合には、2!で割ることが正しい方法です。これにより、余分な重複を排除し、正しい結果を得ることができます。

今回の問題のように、順番が関係しない場合には、2!を使って計算を調整することが大切です。このような考え方を理解することで、より複雑な組み合わせの問題にも対応できるようになるでしょう。

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