クロッキーの練習をしている際に、描いている絵全体を常に意識しながら描くことは重要なスキルです。特に、全身を一発で描く目標を持っている場合、部分的に集中しすぎてしまうことがあります。今回は、クロッキーで全体を意識しながら描くための練習方法やアドバイスを紹介します。
クロッキーの全体を意識するための基本的な考え方
クロッキーでは、全体を一度に捉えながら描くことが求められます。特に全身を描く場合、手を動かしながらも全体像を頭の中で描き続けることが大切です。最初に格子を使った練習をしていた場合、格子を使わない一分クロッキーを始めた際に、部分的に集中してしまうことがよくあります。
この場合、最初に全体を捉える意識を強く持ち、最初から細部に入る前に大まかな形を捉えましょう。大まかなアウトラインや構図を作ることで、全体を意識しやすくなります。
全体を意識しながら手を動かす練習方法
全体を見ながら描くための練習として、まずは大きな動きで全体を捉えることを意識しましょう。手を動かす際には、細かい線を描くことよりも、全体のバランスを保つことに集中します。最初は小さな部分にこだわらず、体全体の姿勢や動きを捉え、その後に細部に移行します。
また、練習時に全体を見ながら描くための視覚的な訓練を行うことが有効です。具体的には、紙を少し遠くに置いて、その絵を描きながら全体を俯瞰するように意識してみてください。最初は違和感があるかもしれませんが、徐々に全体を見ることが習慣になります。
意識的に全体を把握するための方法
全体を意識しながら手を動かすためには、「視線の移動」を意識することが大切です。描いている間に、視線を絵の全体に向けたり、特定のパーツにフォーカスしすぎないように意識しましょう。具体的には、目を少しずつ動かして全体を見渡し、手の動きと視線をシンクロさせる練習が効果的です。
また、特に苦手な部分を意識的に見る時間を増やすことで、自然と全体感を持つことができるようになります。下半身や顔など、部分的に描き始めた時に他の部分を忘れがちな場合でも、定期的に全体をチェックする癖をつけましょう。
練習の進め方と目標設定
練習を進める上で、目標設定が重要です。最初から全身を一発で描こうとするのは難易度が高いので、まずは部分的に描く練習を繰り返しながら、徐々に全体を意識して描く訓練を積むことが有効です。最初は手や足など、特定のパーツに集中し、その後で全体を描くようにすることで、少しずつ全身をバランスよく描けるようになります。
また、練習時間を決めて、短時間で全体像を捉える訓練を行い、意識的に全体を見る時間を増やしていくと、より効果的にスキルが向上します。
まとめ
クロッキーで全体を意識しながら描くためには、手の動きと視線を合わせる訓練が重要です。最初は部分的に集中しがちですが、視線を全体に向ける練習を重ねることで、自然に全体感を持つことができるようになります。また、練習を積み重ねながら、徐々に全身を一発で描けるように目標を設定し、継続的に努力することが大切です。
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