古文「行き帰りみしまの神の宮よりもふりぬるものは我が身なりけり」の解説と品詞分解

この古文の一節は、自己の老いを表現するために使われています。「行き帰りみしまの神の宮よりもふりぬるものは我が身なりけり」という表現を、品詞分解しつつ、解説していきます。

1. ふりぬるものの品詞分解

まず、「ふりぬるもの」を品詞分解してみましょう。

ふり：動詞「振る」の未然形です。「振る」には「ふる」「ふり」といった意味があり、「ふり」はその動詞が未然に変化した形です。

ぬる：助動詞「ぬ」の連体形です。「ぬ」は完了を表す助動詞で、動作が完了したことを示します。つまり、「ふりぬる」とは、動作が終わった、完了したことを意味します。

「ふりぬるもの」の全体の意味は、「振り終わったもの」という解釈になります。この「振り終わるもの」が、すなわち「我が身なりけり」に繋がり、老化や年齢を象徴する表現となります。

「ふりぬるものは我が身なりけり」の部分は、自己を振り返っている表現で、時の流れや老化を象徴しています。つまり、「私は神社の社殿が老いるよりも、もっと早く老いてしまった」という意味です。

この古文の表現を解釈すると、自己の老化を嘆く意味が込められています。言葉としては簡潔ですが、その裏には時の流れや人間の無常を感じさせる深い意味があります。この記事を参考に、古文の解釈に役立ててください。