年収の中央値は、給与所得者全体の「真ん中」の収入額を示す指標であり、平均年収と異なり、極端に高い収入の人に影響されにくい特徴があります。今回は、日本の年収中央値について、最新のデータとともに男女別や年代別の傾向を詳しく解説します。
日本の年収中央値は約407万円
国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、日本人の年収中央値は約407万円とされています。これは、給与所得者全体を年収の高い順に並べた際、真ん中に位置する収入額です。中央値は、平均年収よりも実態に即した指標とされています。
男女別の年収中央値
男女別に見ると、男性の年収中央値は約501万円、女性の年収中央値は約278万円となっています。これは、男性の方が全体的に高い収入を得ている傾向を反映しています。
年代別の年収中央値
年代別に見ると、年齢が上がるにつれて年収中央値も上昇する傾向があります。例えば、20代前半の年収中央値は約235万円であるのに対し、50代前半では約480万円となっています。これは、経験や役職の上昇に伴い、収入が増加するためです。
年収中央値と平均年収の違い
年収中央値と平均年収は似たような指標に見えますが、大きな違いがあります。平均年収は全体の年収の合計を人数で割った値であり、高収入の人が多い場合、平均年収が高くなります。一方、中央値はデータを小さい順に並べたときの真ん中の値であり、極端な値に影響されにくい特徴があります。
まとめ
日本の年収中央値は約407万円であり、男女別や年代別に見ると、男性の方が高く、年齢が上がるにつれて収入も増加する傾向があります。年収中央値は、平均年収よりも実態に即した指標として、収入の分布を理解する上で重要なデータとなります。
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