ブラジル高原やデカン高原は、いずれも安定した陸塊であり、広大な面積を持つ地形として知られています。これらの高原では、レグール土やテラローシャ土といった特有の土壌が広がっており、その成因に関しては玄武岩の関与が指摘されています。本記事では、これらの玄武岩がどのようにして形成され、レグールやテラローシャの土壌にどのように影響を与えたのかを解説します。
ブラジル高原とデカン高原の地質背景
ブラジル高原とデカン高原は、どちらも古い地質時代に形成された安定した陸塊です。ブラジル高原は、主にカンブリア紀からオルドビス紀にかけて形成され、堆積岩や変成岩、火成岩が多く分布しています。一方、デカン高原はインドに位置し、白亜紀の玄武岩の噴出によって広がりました。
両高原は、いずれも火山活動によって生成された玄武岩が特徴的であり、この玄武岩が土壌形成に大きな影響を与えています。
レグール土とテラローシャ土の成因
レグール土とテラローシャ土は、いずれも玄武岩が風化したことによって形成される土壌です。これらの土壌は、玄武岩の成分である鉱物質が分解されてできたものです。特に、レグール土はブラジル高原で見られ、鉄分を多く含んでおり、赤土のような色をしています。
テラローシャ土は、デカン高原を中心に見られ、特に農業に適した土壌として知られています。この土壌は、玄武岩の風化作用によって生じる栄養豊富な土であり、作物栽培に非常に適しています。
玄武岩の起源とその影響
レグール土やテラローシャ土における玄武岩は、地下でのマグマの活動によって形成される火成岩です。これらの高原で見られる玄武岩は、過去の火山活動によって広がり、その後長い年月をかけて風化と浸食を受けて土壌となりました。
特に、デカン高原では、約6600万年前に起こった大規模な火山活動(デカン・トラップ)によって膨大な量の玄武岩が噴出し、それが土壌形成に大きな影響を与えました。
玄武岩と土壌の関係
玄武岩は豊富な鉱物成分を含み、その風化過程で鉄分やマグネシウム、カルシウムなどが土壌に供給されます。これにより、レグール土やテラローシャ土は肥沃な土壌となり、特に農業が盛んな地域で重宝されています。
これらの土壌は、火山活動がもたらす栄養素に加え、長い時間をかけて風化し、土壌層として積み重なっていった結果、現在のような豊かな土壌が形成されたのです。
まとめ
ブラジル高原やデカン高原で見られるレグール土やテラローシャ土は、いずれも玄武岩の風化によって形成された土壌です。これらの高原の火山活動がもたらした玄武岩が、土壌に栄養分を供給し、農業に適した土壌を形成しました。玄武岩の起源は地下のマグマ活動にあり、その後の風化過程を経て、現在の土壌が形成されていったのです。
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