本記事では、Cub受電点でのDGR(地絡リレー)整定に関する質問を解決するために、地絡電流とV0設定、保護協調について詳しく解説します。特に、東電との地絡保護リレーの協調を確認するための手順や、V0の整定を2.5%にする必要性についても触れます。
DGR整定と地絡電流の関係
DGR(地絡リレー)は、電力システムにおいて地絡事故が発生した際に、適切に電流を検知して遮断するための重要な役割を果たします。Cub受電点での地絡電流は6Aということですが、この場合のV0設定について考慮する必要があります。
地絡電流が0.2Aの場合、V0は125Vであり、地絡電流が0.3Aの場合にはV0が190Vに達するということが示されています。DGRは、I0(基準地絡電流)が0.3A以上でなければ動作しないという仕様です。
V0設定と地絡保護リレーの保護協調
V0設定は、地絡リレーが動作するための電圧閾値を決めるもので、適切な設定がされていない場合、保護機能が働かない可能性があります。質問にあるように、地絡電流が0.3Aに達した時にV0が190Vとなることが求められますが、I0が0.3A以上でないとDGRが動作しないため、保護協調には慎重な設定が必要です。
東電側の地絡保護リレーと協調するためには、V0の設定が適切であることが重要です。地絡電流が0.2Aや0.3Aに達した場合、V0の整定値を調整し、過剰な動作を避ける必要があります。
V0の整定を2.5%にするべきか?
V0の整定を2.5%に設定することは、保護リレーの過剰動作を防ぐために有効な手段の一つです。V0の整定値を2.5%に設定することで、地絡電流が若干の変動を受けても、過度なリレー動作を回避し、正常な運用を保つことができます。
ただし、最終的な設定は、現場の条件や使用する機器の特性によって異なるため、詳細な確認とテストが必要です。専門家のアドバイスを受けながら設定を進めることをお勧めします。
まとめ
DGRの整定について、地絡電流とV0設定、そして東電側との保護協調について理解することは非常に重要です。地絡電流が0.2Aの場合のV0設定が125V、0.3AでV0が190Vになる点に注意し、V0を2.5%に整定することで、適切な保護協調を確保することが可能です。最終的には、現場に合わせた最適な設定が求められるため、慎重に設定を行い、テストを重ねて確認することが重要です。
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