「背水の陣」とは、追い詰められた状況で決死の覚悟を持って物事に挑むことを意味します。この表現は、古代中国の故事「背水之陣」に由来しています。この物語では、軍が川を背にして陣を敷き、退路を断たれた状況で戦い、勝利を収めたという逸話が伝えられています。
「背水の陣」の語源
「背水の陣」の語源は、三国時代の中国の英雄、諸葛亮が率いた軍隊に由来しています。彼は敵軍を挟み撃ちにするために、自軍の背後に川を背負って陣を敷きました。退路を断たれたことで兵士たちは生死を賭けて戦わなければならず、この「追い詰められた状況」が勝利に繋がったという教訓があります。
「背水の陣」の意味
現代では、「背水の陣」という表現は、もう後がない状況で何かを達成しようとする決意や覚悟を示す言葉として使われます。つまり、選択肢がなくなった時に、あえてリスクを取って挑戦する姿勢を指しています。
「背水の陣」を使う場面
この表現はビジネスやスポーツなど、厳しい状況に立たされている時によく使われます。例えば、企業が競争の激しい市場で生き残るために、大きな賭けに出るような場合に「背水の陣を敷く」と言われることがあります。
まとめ
「背水の陣」は、危険を顧みずに決死の覚悟で挑戦することを意味する言葉です。元々は歴史的な戦いに由来し、現代では困難に立ち向かう姿勢を表す際に使用されます。
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