本記事では、数学の問題「2^m = n^2 + 3 を満たす自然数の組(m, n)を全て求めよ」について解説します。特にmod3を使用した式変形に重点を置き、問題を解くためのステップをわかりやすく説明します。
問題の整理とmod3の活用
問題の式「2^m = n^2 + 3」を満たす自然数 m と n を求めるためには、mod3を利用することで式を簡単にすることができます。まずは式をmod3で変形してみましょう。
式をmod3で考えると、2^mとn^2 + 3のそれぞれの項をmod3で評価します。まず、n^2 + 3をmod3で見てみましょう。n^2は、nがmod3で取る値に応じて、次のようになります。
n (mod 3) | n^2 (mod 3) |
---|---|
0 | 0 |
1 | 1 |
2 | 1 |
したがって、n^2 + 3はmod3で次のようになります。
n (mod 3) | n^2 + 3 (mod 3) |
---|---|
0 | 0 + 3 ≡ 0 (mod 3) |
1 | 1 + 3 ≡ 1 (mod 3) |
2 | 1 + 3 ≡ 1 (mod 3) |
2^m の mod3 での挙動
次に、2^m のmod3での挙動を調べます。2のべき乗をmod3で考えると、以下のように周期的な挙動を示します。
m (mod 3) | 2^m (mod 3) |
---|---|
0 | 1 |
1 | 2 |
2 | 1 |
したがって、2^mはmod3で周期的に1と2を繰り返します。
式の両辺をmod3で比較
式「2^m = n^2 + 3」をmod3で比較すると、次のようになります。
- 2^m ≡ 2 (mod 3) のとき、n^2 + 3 ≡ 2 (mod 3) となりますが、n^2 + 3はmod3で1しか取らないため、この場合は成立しません。
- 2^m ≡ 1 (mod 3) のとき、n^2 + 3 ≡ 1 (mod 3) となります。つまり、n^2 ≡ 1 (mod 3) となり、nはmod3で1か2のいずれかです。
具体的な解の求め方
次に、nがmod3で1か2のときに対応する自然数の解を求めます。まず、nがmod3で1または2であることがわかりました。次に、具体的な値を代入して確認していきます。
例えば、m = 2 の場合、2^2 = 4 で、n^2 + 3 = 4 となります。このとき、n^2 = 1 となるので、n = 1が解の一つです。さらに、m = 4の場合、2^4 = 16で、n^2 + 3 = 16となります。このとき、n^2 = 13となり、nは整数ではないため、解にはなりません。
まとめと結論
「2^m = n^2 + 3」を満たす自然数の組(m, n)を求めるためには、mod3を利用して式を簡単化することが非常に効果的です。最終的に、得られる解は(m, n) = (2, 1)の一つだけです。したがって、この問題の解は(2, 1)のみです。
コメント