平方完成の方法:係数が整数の場合の解き方と途中式

高校数学

平方完成を使って2次方程式を解く方法は数学で非常に重要なスキルです。特に、係数が整数の場合にどのように平方完成を進めていくのか、その具体的な解法と途中式を詳しく解説します。

平方完成とは?

平方完成とは、2次式を平方の形に変形する方法です。これにより、方程式を解きやすくしたり、関数のグラフの特徴を把握したりできます。平方完成を使うことで、簡単に解を求めることができるため、よく用いられます。

問題の例

例えば、次のような2次式が与えられたとします。

3x² – 12x

この式を平方完成して解く方法を説明します。最初に、係数が1でない場合の処理について見ていきます。

1. 係数で括る

まず最初に、式においてx²の前の係数で括る作業を行います。この場合、係数は3なので、式全体を3で括ります。

3(x² – 4x)

ここまでが最初のステップです。

2. 定数項を加える

次に、平方完成のためにxの係数の半分の値を2乗した数を式に加えます。xの係数は-4なので、その半分は-2で、-2を2乗すると4になります。これを式に加えます。

3(x² – 4x + 4 – 4)

ここで+4と-4を使ってバランスを取ることにより、x² – 4x + 4が完全な平方の形になります。

3. 完全な平方に変換

次に、式の中の(x² – 4x + 4)を平方の形に変換します。これは(x – 2)²です。すると、式は次のようになります。

3((x – 2)² – 4)

ここまでで、平方完成が完了しました。

4. 余分な項を整理する

最後に、括弧の外にある定数項を整理します。-4に3を掛けると-12になるので、式は次のようになります。

3(x – 2)² – 12

まとめ

平方完成を行うことで、式を簡単に解くことができます。特に、係数が整数の場合はまずその係数で括ってから、xの係数を利用して平方を完成させることが重要です。この方法を使えば、さまざまな2次方程式を効率的に解けるようになります。

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