気体の分子量を求める問題では、与えられた条件をもとに適切な物理法則を使って計算します。ここでは、0℃、1.013×105Paである気体の体積と質量から分子量を求める方法を解説します。この問題では、理想気体の状態方程式を活用します。
理想気体の状態方程式とは?
理想気体の状態方程式は、次のように表されます。
PV = nRT
ここで、Pは圧力(Pa)、Vは体積(m3)、nはモル数、Rは気体定数(8.314 J/(mol·K))、Tは絶対温度(K)です。
問題の整理
この問題では、以下のデータが与えられています。
- 圧力P = 1.013×105Pa
- 体積V = 1.4L = 1.4×10-3 m3(Lをm3に換算)
- 質量m = 1.0g = 1.0×10-3 kg
- 温度T = 0℃ = 273.15K(絶対温度に換算)
このデータを元に、分子量を求めます。
モル数の計算
理想気体の状態方程式をモル数nについて解くと、次の式が得られます。
n = PV / RT
この式に、与えられた値を代入します。
n = (1.013×105 Pa × 1.4×10-3 m3) / (8.314 J/(mol·K) × 273.15 K)
計算すると、モル数nが求められます。
分子量の計算
分子量Mは、質量mをモル数nで割ったものです。
M = m / n
ここで、mは気体の質量です。先ほど計算したnの値を使い、分子量Mを求めます。計算結果が分子量です。
まとめ
この方法を使って、質量と体積、圧力、温度から気体の分子量を計算できます。与えられた条件をもとに、理想気体の状態方程式を活用することで、必要なデータを計算に落とし込むことができます。今回の問題では、計算手順を正確に踏んで分子量を求めることができます。
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