空に浮かぶ最も遠い星は？その距離と特性を解説

夜空に浮かぶ星々の中で最も遠い星はどれか、そしてその距離はどのくらいあるのでしょうか？この記事では、肉眼で見ることができる星の中で最も遠いものを紹介し、その距離や特徴について解説します。

最も遠い星とは？

肉眼で見える星の中で最も遠いものは、「セファイド変光星」に分類されるものです。セファイド変光星は、周期的に明るさが変化する特性を持つため、その変化を観測することで正確な距離を求めることができます。

その中でも、「VY Canis Majoris」は、現存する最も遠い星の一つとして知られています。この星は、肉眼で見える星々の中では最も遠い存在で、その距離は約4000光年とされています。

VY Canis Majorisは、巨大な赤色超巨星で、現在知られている中で非常に大きな星の一つです。その直径は太陽の約2000倍以上とされており、非常に巨大なサイズを誇ります。

また、この星は変光星であるため、明るさが周期的に変わります。この性質が、星の距離を正確に測定するための手がかりとなります。

星までの距離を測るためには、「光年」という単位を使います。1光年は、光が1年間に進む距離で、約9.46兆キロメートルに相当します。VY Canis Majorisの距離が約4000光年であるということは、光が4,000年かかってこの星に届くという意味です。

この距離を地球の基準で考えると非常に遠いことがわかります。例えば、太陽から地球までの距離（1天文単位）を基準にすると、VY Canis Majorisまでの距離は何千倍も離れています。

VY Canis Majorisは、肉眼で見える星の中で最も遠い星の一つです。約4000光年の距離を誇るこの星は、巨大なサイズと変光星としての特徴を持っています。星までの距離を測る際には光年という単位が使われ、この単位を基に宇宙の広がりを理解することができます。