割引計算における現在価値の求め方【1/(1+r)^t の活用】

今回は、金利が2.4%のとき、5年後の10,000の現在価値を計算する方法について解説します。この計算を行うために、一般的に使用されるのが「現在価値の計算式」です。具体的な計算式とその解説を見ていきましょう。

1. 現在価値の計算式とは？

現在価値（Present Value、PV）とは、将来の価値を現在の価値に換算するための計算方法です。一般的に使われる計算式は次の通りです。

PV = 未来価値 / (1 + r) ^ t

ここで、
・PVは現在価値
・rは金利
・tは期間（年数）
となります。

問題では、「金利2.4%（0.024）で、5年後の10,000の現在価値を求める」という内容です。この場合、未来価値は10,000円、金利は2.4%（r = 0.024）、期間は5年（t = 5）です。

まずは、計算式に値を代入します。

PV = 10,000 / (1 + 0.024) ^ 5

この式を計算すると、

PV = 10,000 / (1.024) ^ 5 = 10,000 / 1.1275 ≈ 8,876.5

つまり、5年後の10,000円の現在価値は約8,876.5円になります。

このような計算は、将来のお金の価値が時間とともに減少することを考慮したものです。将来的に受け取る10,000円は、今の時点ではそのまま10,000円ではないという点を理解することが重要です。

現在価値を求めることで、将来のお金が今の価値に換算され、今の投資判断をより正確に行うことができます。今回の例では、5年後の10,000円の現在価値は約8,876.5円という結果になりました。今後もこの計算を使って、他の問題にも挑戦してみましょう。