朝方に「チャッ チッチッチッチッ」と鳴く野鳥の正体は?特徴や観察ポイントを解説

動物

春から夏にかけて、朝方の静かな時間に「チャッ チッチッチッチッ チャチャチャ」とリズミカルに鳴く鳥の声が聞こえることがあります。今回は、この特徴的な鳴き声の正体について詳しく解説します。

観察された環境と特徴を整理する

今回の観察地は市街地の電柱で、周囲には山や川があるが海はないとのこと。目撃された鳥の特徴は以下の通りです。

  • 大きさはツバメほど
  • 全身がチャコールグレー
  • 腹部はやや茶色がかる
  • 鳴き声は「チャッ チッチッチッチッ チャチャチャ」

この特徴から、ある程度候補を絞り込むことができます。

BirdNETの判定「Eurasian Tree Sparrow」について

BirdNETで「Eurasian Tree Sparrow(スズメ)」と判定されたとのことですが、スズメは茶色と黒のまだら模様で、頭頂部が赤褐色の特徴的な姿をしています。今回の観察では全身がチャコールグレーである点が一致しないため、他の可能性も考えられます。

考えられる有力候補:ヒヨドリ

今回の特徴に最も合致しそうなのが「ヒヨドリ(Hypsipetes amaurotis)」です。ヒヨドリは以下の特徴を持ちます。

  • 全体的に灰色がかった体色
  • 腹部がやや茶色っぽく見える個体も多い
  • 大きさはツバメよりやや大きめだが、市街地でもよく見かける
  • 鳴き声は「ヒーヨ、ヒーヨ」というほかに「チャッ チッチッチッチッ」と小刻みに鳴くことも

ヒヨドリは住宅地、公園、電柱の上など人の生活圏でもよく観察され、早朝から活発にさえずります。

他に考えられる候補たち

他にも以下の鳥たちが候補に挙げられます。

  • ハクセキレイ:白黒の体色が特徴。鳴き声はやや違う。
  • ムクドリ:灰色がかった体色で市街地でも多いが、鳴き声は少し異なる。
  • イソヒヨドリ:オスは青みがかり、腹部が赤褐色。市街地でも繁殖する。

もし腹部の茶色が赤褐色に近ければイソヒヨドリの可能性も高まります。

野鳥観察アプリの注意点

BirdNETのようなAI判定アプリは便利ですが、音声の品質や環境音に影響されることもあります。鳴き声や見た目を組み合わせて慎重に判定するのが理想です。

まとめ

今回の特徴に最も近いのはヒヨドリかイソヒヨドリの可能性が高いと言えます。今後は写真を撮影したり、動画で鳴き声を記録することでより正確な同定が可能になります。野鳥観察は発見の連続ですので、ぜひ引き続き楽しんでください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました