個当たり工数の計算方法と工数低減の影響

算数

製造業では、個当たり工数や作業時間の管理が非常に重要です。今回は、個当たり工数が与えられた場合の計算方法と、工数が改善された場合にどれだけの人時が低減するのかについて解説します。

個当たり工数の計算方法

個当たり工数は、1つの製品を作るのにかかる時間を示します。この場合、240秒という工数が与えられています。作業者数と製造する個数を基に、全体でかかる時間を計算することができます。

まず、1個当たりの工数が240秒で、作業者が8人、製造する個数が960個の場合、全体でかかる時間は次のように計算できます。

1個あたりの工数240秒を分に換算すると、240秒 ÷ 60 = 4分です。次に、製造する個数960個を1個当たり4分で割ります。960個 ÷ 4分 = 240分、つまり、240分 = 4時間です。この4時間を作業者8人で分け合うので、かかる総時間は8人で4時間、つまり、2時間40分となります。

工数が230秒に改善された場合の低減効果

次に、個当たり工数が230秒に改善された場合、どれだけの工数が削減されるかを求めてみましょう。

まず、230秒を分に換算すると、230秒 ÷ 60 = 約3.83分です。次に、960個を3.83分で割ります。960個 ÷ 3.83分 = 約250.13分、つまり250.13分をかかる時間として計算します。

この250.13分を作業者8人で割ると、250.13分 ÷ 8人 = 約31.27分、つまり、約31.27分の低減となります。これにより、1日の作業時間を削減できることになります。

低減される作業時間の計算式

簡単な計算式として、個当たり工数が240秒から230秒に改善された場合の低減時間を求める式は次の通りです。

低減時間 = (新しい個当たり工数 × 個数) – (古い個当たり工数 × 個数)
ここで、新しい工数は230秒、古い工数は240秒、個数は960個です。

したがって、低減時間 = (230秒 × 960個) – (240秒 × 960個) = 960個 × (240秒 – 230秒) = 960個 × 10秒 = 9600秒です。これを分に換算すると、9600秒 ÷ 60 = 160分となり、約2時間40分の低減が実現できます。

まとめ

個当たり工数が改善されると、全体の作業時間を効率的に短縮できます。今回は、240秒から230秒に改善された場合、約2時間40分の時間が低減できることがわかりました。このように、工数を減らすことによって、生産性の向上と時間の節約が可能になります。

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